【特別企画】PS3が好きだから! 愛のバラバラ解剖室!(最終版)
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2006年11月11日
本日11日に発売開始となった「PLAYSTATION3」であるが、編集部では苦労して列んで、60GBモデルを入手することができた。で、気になるのが、その構造。一体、どのようになっているのか内部を見てみたいという人も多いことだろう。そこで今回は「6万円以上もする製品を分解する勇気がない」という人のために、一度だけ電源を入れた後、バラバラにしてみた。とくと堪能してもらいたい。
箱を開けて本体を愛でる!
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編集部が入手できた「PLAYSTATION3」。左端の60GBという文字が眩しい |
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パッケージを開けると、このように本体が段ボールで固定されている。ノートPCの固定方法とさほど差はない |
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同梱されているケーブル類。中央がBluetooth対応のコントローラ。ケーブルは左上から時計回り順に、USBケーブル、電源ケーブル、イーサネットケーブル、AVケーブル |
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付属の冊子はこれだけ。左から使用上の注意書き、クイックリファレンス、アフターサービスのしおり、アンケート |
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ご自慢のワイヤレスコントローラ。リチウムイオンバッテリを内蔵しており、Bluetoothで本体と通信する。6軸検出システムを内蔵しており、コントローラー本体の“3軸(XYZ)加速度”の情報をリアルタイムで検出可能だ |
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このインジゲーターはコントローラの割り当てポートを指し示す。最大7つのコントローラを割り当てできる |
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さて、いよいよ本体を出してみた。さすがに約5kgの重量があるので、重く感じる。プラスチックのカバーは鏡面仕上げ。黒いところが高級感を漂わせるが、ややホコリが気になる |
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縦置きにして前面から見てみた |
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横置きもカッコイイ。アーチ型を描く柔らかな曲線のデザインのためゲーム機には見えない |
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背面側。HDMI端子やギガビットイーサ、デジタル端子(オプティカル)、AVマルチ出力端子が見える |
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本体を正面から見て左側面の様子。HDDカバーが見える。2.5インチのSerial ATA HDDを交換できる |
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前面の左下にはUSB 2.0のポートが4つ用意されている |
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USBポートの上部のフタをあけるとコンパクトフラッシュ、SD/miniSD、メモリースティック用のスロットが見える |
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これが噂のBlu-rayドライブ(BD読み出し2倍速、DVD-ROM8倍速、SACD2倍速、CD-ROM32倍速)で、スロットインタイプを使用している |
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スイッチオン!
「早く内部を見せろ!」と興奮する編集部員をなだめ、まずは分解前に動作確認のためとりあえず電源を入れることになった。ちょっとゲームを楽しんだらすぐに分解しようということになったのだが……。
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とりあえず電源を入れてみようということで、電源ボタンを押してみた。電源はタッチセンサーになっておりクリック感は全くない |
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これが初めてモニタに現れた画面。“コントローラをUSBで差して、PSボタンを押してください”とのこと。いきなりワイヤレスでコントローラが使えるわけではないようだ |
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コントローラを差した後に日付などの各種本体設定を行ない、ついに起動画面を拝むことができた |
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早速ゲームソフトを挿入。本体はスロットインタイプのドライブを採用している |
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ゲームソフトを挿入すると、いきなりシステムソフトウェアのアップデートを促す画面が現れた。発売日にいきなりバージョンアップとは!! これを行なわないと、ゲームはおろかBlu-rayディスクの再生も出来なかった |
HDDはどこに?
HDDは本体側面(縦に置いた場合は底面)に収められている。“HDD”と書かれたプラスチックのカバーを外すと、2.5インチHDDのトレイが見える。青いネジをプラスドライバーで外したあと、右へスライドさせれば、引き抜けるようになっている。60GBモデルにはSeagate製の“Momentus 5400.2”シリーズの製品「ST96812AS」が採用されていた。
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HDDは本体側面(縦に置いた場合は底面)に収められている |
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HDD”と書かれたプラスチックのカバーを外すと、2.5インチHDDのトレイが見える |
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トレイごと引き出してHDDを交換できる |
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内蔵されているのは、Serial ATA接続の2.5インチHDDだ |
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消費電力は?
アイドル時の消費電力は、電源初投入時は164W前後だったが、しばらくメニュー画面で放置していたところ、内蔵ファンの回転数が上昇したのだろうか、175W前後まで消費電力が徐々に増えていった。試しにBlu-rayディスクを再生してみたところ、再生中は180W前後となった。さらにCPUやビデオカードに負荷をかけるべく、レースゲームの「RIDGE RACER 7」をプレイすると、消費電力は186〜190Wとなり、ゲーム中にニトロを使用すると自車のスピードがアップすると共に、消費電力もそれに比例して2〜3Wアップした。
また、室温25℃の部屋でPS3の温度を非接触温度計で計測したところ、排気口周辺などの熱をもつところでは49〜51℃と表示された。実際に排気口を触ってみたところ、しばらく触っていると火傷しそうなほどの熱さだった。
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アイドル時の消費電力は約175W、Blu-rayディスク再生時は約180W、「RIDGE RACER 7」プレイ中は186〜190W前後となった |
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室温25℃の部屋でPS3の温度を非接触温度計で計測したところ、排気口周辺などの熱をもつところでは49〜51℃と表示された |
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この後、編集部員全員が「RIDGE RACER 7」にハマってしまい、分解どころではなくなってしまったのは言うまでもない。気が付くとすでに4時間が経過している。PS3に断腸の思いで別れを告げ、いよいよ分解することとなった。
分解とは、約6万円を失う覚悟を背負うことなり
ついに本体の分解を開始!震える手を抑え、未知なるボックスのネジを開こうと意気込む解体班。だが、本体のどこを見てもネジが見当たらない。残された場所は“絶対にはがさないでください”と書かれたシール。どう見てもここが怪しい!
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本体側面に貼られたシール。これを剥がさないと分解できないのだが、剥がすと保証が受けられなくなる。シールに伸ばす手がなぜか手が震えてしまう |
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覚悟を決めてベリっと剥がすと、シールに開封を表わす文字が残った。もう後戻りはできない…… |
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シールを剥がすと、PS3を丸裸にするための玄関口となるネジ蓋が現れた。すべてはここから始まる |
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蓋を取ると、中にはあまり見慣れないネジが潜んでいた。これはヘクスローブ(トルクス)という特殊なネジ。プラスドライバーしか用意していなかった解体班は思わぬ事態に絶句 |
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慌てて写真のヘクスローブ用の工具を秋葉原に買いに走る |
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いよいよPS3を解体する時が来た! |
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ヘクスローブをはずすと化粧板が外せるようになる |
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本体をガッチリと留めるネジは写真のように長かった |
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本体内部は写真の通り。Blu-rayドライブ、電源、無線LANモジュールなどが所狭しと収められている |
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比較的大きな電源ユニットがBlu-rayドライブの横に搭載されている |
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これがBlu-rayドライブ。ソニー製のスロットインタイプが採用されている |
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ドライブの裏側にはSCEI製のチップが見える |
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電源ユニットの手前にある無線LANモジュール |
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無線LANモジュールの基板 |
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タッチセンサー方式の電源スイッチとイジェクトスイッチの基板 |
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電源とBlu-rayドライブと無線LANモジュールを外すと、ついにマザーボードが姿を見せる |
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ケースからマザーボード部を取り出す。ここまでは順調!あと少しだ |
ついに夢にまで見たものをご開帳!
ここまで分解してくると、あとはPS3の核心部分である“Cell Broadband Engine”や“RSX”まであとひと息だ。夢にまで見たゲーム機の心臓部分はどのような姿をしているのか楽しみだ。
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ケースの底面部分をこじ開けると目に飛び込んでくるのがこの巨大な冷却機構。本体の3分の2を占めるほどの大きさだ。冷却ファンはブロアタイプを使用している |
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冷却機構の下の部分にちらっと見えるのがPS3のマザーボードで、アルミ製の板でサンドイッチ状にされている。もう少しで分解が完了だ |
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冷却機構を外すには、リテンション部分のネジを4箇所外す必要がある |
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リテンション部分のネジを外すと、このようにマザーボードの背面部分が現れる |
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もう一方の側に位置する大型の冷却機構も、ちょっと力をかければ簡単に外れる。5本のヒートパイプを使って、熱を冷却機構全体に行き渡るようにしている。ちなみにこの冷却機構の重さは約900g。総重量の約5分の1にあたる |
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冷却機構側の保護用のアルミ板を外す。すると4つのチップが! これのどれか2つが演算用の“Cell Broadband Engine”とグラフィック用の“RSX”だ |
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サーマルグリスや熱伝導シールを剥がすと、チップ名の刻印が現れた。上のマザーボードの左にある大きなチップは、PSXにも採用されていた“EmotionEngine”と“GraphicSynthesizer”を1チップにまとめた“EE+GS”チップ |
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中央のサーマルグリスにまみれていたチップがNVIDIAの“GeForce”シリーズ系統と言われるグラフィック用GPU“RSX”だ |
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チップ名に“CXD2973GB”と記載されているこのチップの役割は不明。ただ構造から考えると、South Bridgeのようなものだと考えられる |
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右下のサーマルグリスまみれのチップがPS3が誇る“Cell Broadband Engine”だ |
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めんどうな復元作業 やっぱりアレは余るものだ……
無事バラバラに分解できてスッキリした分解班。役目は終えたのだが、ここはやはり元通りに復元しないとプロとはいえない。分解の数倍の時間をかけて元通りに組み立てるものの、面倒なのか分解班のやる気が感じられない。やはり復元完了時には小さなネジが2つ余るというお約束の結果に。
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約6万円もする機械なんだから元に戻さないともったいない!ということでダメ元で復元してみたが、なんとマシンは問題なく動作してしまった |
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しかしお約束でネジが2個余ってしまった。どこのネジだかまったく覚えていないが、PS3は問題なく動作するのでよしとしよう |
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調子に乗って今度はコントローラを分解!
見事本体の復元に成功した復元班は、調子に乗ってコントローラもバラバラにすることにした。PS3のコントローラはワイヤレス化し、“3軸(XYZ)加速度”を検出する6軸検出システムを搭載するなど、新たな機能が追加されている。せっかくなので、そのコントローラの中身もお見せしよう!
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PS3のワイヤレスコントローラ。“SELECT”と“START”ボタンの間に“PS”ボタンが配置されているのが特徴だ |
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分解すると、まずリチウムイオン電池が目に入る |
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これがそのリチウムイオン電池 |
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電池を外すと東芝製のチップが現れた |
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これがコントロール基板 |
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基板表面の右上には、コントローラー本体の“3軸(XYZ)加速度”を検出する6軸検出システムを搭載している |
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バラバラになったコントローラ。ここまで分解できると非常に気分がスッキリする |
(編集部)
2006-11-16
次世代ゲーム機戦争の切り札、『プレイステーション 3』が11月11日にようやく販売された。品薄のため混乱を極めた発売当日の状況、アキバ班が決行した自腹分解など、プレイステーション 3に関わる悲喜こもごもを、ASCII24、Akiba2GO!の記者がまとめた。
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