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【アキバ・キーマンインタビュー No.1】ビックカメラとの関係は? ソフマップの元名物広報・松田氏を直撃!

Printable Version 2006年3月13日

 秋葉原に15店鋪を構える、量販店の代表ともいえるソフマップ。ヨドバシカメラの秋葉原進出を機に勢力図が大きく変わるなか、ビックカメラとの提携を選択した。そんなソフマップで“茶髪”の広報としても知られる、松田信行氏に聞いてみた。

※インタビューは2月下旬に行われました。

秋葉原全体で1つの街を作ってきたという自負があります

――ヨドバシカメラさんが秋葉原に来ることが決まったときに、ラオックスさんやツクモさんなど、周囲の店の動向を気にされていたのが、すごく印象に残っています。
松田:そうですね。秋葉原全体で1つの街を作ってきたっていう自負があります。石丸さんがあり、ラオックスさんのザ・コンがあり、Windows 95を視野にうちのシカゴができた。ちなみに店舗名の「ソフマップシカゴ」は、Windows 95のコードネームなんですよね。実はすごくPCを象徴する会社だと思うんですよ。
――そうでしたよね。
松田:それで、今年の終わりにはWindows Vistaが出てきて、また新しいマーケットが広がっていくと思います。それにも期待をしつつ。ただ会社的には厳しい現状を乗り切らないといけないんですけどね。
――そこで、ビックカメラさんとの資本提携があったと?
松田:そうです。今回秋葉原は3店舗閉店するんですけれども、うちの会社だけじゃなくて、ラオックスさんとかも全部含めて、ヨドバシさんに対抗しなければいといけない。
――今後ソフマップさんはどういった体制でいかれますか?
松田:今は閉店する店舗の予定や、ビックカメラさんと製品の仕入れを一緒にするという話をしています。中古のほうは、すでに昨年の9月からビックカメラさんの店頭で買い取っている物は、ソフマップの商品化センターに来ています。見た目はビックカメラさんで買い取ってますが、データーベースは全部ソフマップなんです。



ソニースタイルさんとか、アップルさんとも提携しています

――ヨドバシさんも中古に力を入れ始めていますよね? 秋葉原の店舗では買い取りもやっていますが。
松田:はい。でも、うちはすごいですよ。インターネット上に買い取りのデータを全部掲載していますから。それを見ながらだと、ご利用のお客様はわかりやすいですよね。
――今のシステムはどれくらいかけて作ったものなんですか?
松田:うちの会社が設立されて以来、ずっと商品データを蓄積してきているんです。'82年からです。秋葉原に出店したのは'83年からで、ちなみに今も残っていますが、14号店がいちばん最初の店舗なんです。その当時からデータベースを構築しています。
――独自の査定が確立されていますよね。
松田:ソフマップのデータベースは、絶対単品管理なんです。たとえば、大森さんのと私が同じ機種のパソコンだとしても、若干値段が違う。メモリーが違うとかシステムディスクがあるとかないとかで選別され、そういった選別後に販売されます。インターネットでもお客さまのアクセスに耐え得るデータベースを構築していかないといけないと'96〜'97年くらいから始めまして、'00年のインターネットサイトの大幅リニューアル時にはほぼ完成しました。
――どれくらいの点数があるんですか?
松田:年間約三百数十万アイテム取り扱っています。毎年買い取り件数と販売件数はほぼ同じで、その三百数十万アイテムのデータベースがあるのですよ。単にA社製のBというパソコンというのではなくて、ここに傷があってとか、そういうところまで区別する。
――以前週刊アスキーの取材で中古特集をやらせていただいた時に、買い取りの査定の様子を見せていただいたんですけれども、すごいですよね。チェック項目も全部決まっていて。
松田:だからオークションで買うよりも、中古でもものすごく安心だと思います。保証もつけてますし。質屋さんだと、値踏みしたりですとか、この製品はきれいだからおまけしよう(笑)とかなってしまいますが、そうではないのですよ。この部分は2000円とか、もうデータベースや買取のシステム手順に則ってシステマチックに査定しています。
――これだけ中古に力を入れるようになったのはなぜですか?
松田:これは勿論、創業社長の鈴木がやり始めたのですが、「パソコンの中古事業ならイケル!」と、いうことで。
――中古はやはりアキバだからこそですかね?
松田:そもそも、最初は高田馬場で会社を起こしたんですよ。あの頃は、黒いレコード盤みたいなのがソフトだった。現在は中古ビジネスソフトはもちろん取り扱いできませんが、当時は中古で取り扱いしていたんですよ。それが新聞記者の目にとまって、こんな商売やってるというように記事に書かれました。グレーゾーンですよね。で、お客さんがガーっとやってきた。当時は早稲田の学生さんとかだと思うんですけれども。これは商売になるということで、翌年の'83年には秋葉原に出てきました。その時はもうMacを扱っていたと思うんですけれどもね。


――元ソフマップの店員さんだった方がお話されていたのですが、箱が店内にガーッと積んであって、ものすごい安く売って、すごい勢いで売れたって。
松田:それが最初ですよ。そのうまみがやっぱりあったんですよね。
――今は発売した物がすぐ中古で出てきますね。
松田:翌日には出てきますね。翌日っていうのは、多分自分が一番最初に買いたいというのもあるでしょう。買ってみたけど、ちょっと合わないなっていうのもあるでしょうし。
――そういう意味では、新品を中古で買うという選択肢もソフマップさんが出した感じしますよね?
松田:早めに買い換えた方が、お得感はありますよね。例えば翌日に出した場合は、ほとんど買った値段と変わらず買い取られるケースもあるので、そんなに損にはならないんですよ。例えばある機種の場合、1年後だと7掛けとか8掛けけくらいで、1年半後で半額くらいになったりします。きちっと買い換えをしてる人は、この価格が下がる時期をウォッチしているはずですし。もう少し賢い買い方をする人だと、できるだけ価格が落ちない商品を買いますよね。一生使うってことはまずないですし、破棄するにも今はお金かがかる訳ですから。
――買い換えのサイクルを作っているわけですね。
松田:そういった買い換えのサイクルを作っているお客さんもいます。中古のランキングに出てくるのは、だいたい決まっています。やっぱりMacが多いですね。あとはThinkPad、Let's note、VAIOですよ。VAIOはすごく多いです。VAIOからまたVAIOに買い換えする人もすごく多いと思います。
――VAIOは通販だけでしか扱っていない商品を店頭で販売していますよね?
松田:ソニースタイルさんとか、アップルコンピュータさんとも提携しています。ソニースタイルさんのウェブサイト上に、中古で買い取りますよっていうページがありますよね。あのバックエンドはうちなんですよ。
――そうなんですか!?
松田:見た目はソニースタイルさんとか、アップルさんなんですけどね。



ビック・ソフマップ連合で、横にラオックスみたいな感じはおもしろいですね

――中古の信頼感は絶大ですね。それと、やはり聞きたいのは、今後ビックカメラさんが秋葉原に店舗を出すのかということなんですが。
松田:以前は、元日通さんのビル(中央通りと神田明神通りの交差点)のことはよく聞かれましたよ。
――ソフマップシカゴの店舗が今度ビックカメラさんになるっていう話はないですか?
松田:そこまで具体的な話はありませんね。
――ビックカメラさんもヨドバシさんに対抗して、ソフマップさんの店舗を使って秋葉原に出てくるというのは?
松田:どうなんでしょうか……これは私見ですが、可能性として今のうちの既存の店舗に入るっていうのはあるかもしれない。でも、ビックカメラさんはもうちょっと大きな店舗のほうが力を発揮できると思いますが。
――ヨドバシさんがJR山手線の駅の東側にあって、西側でソフマップさん、ビックカメラさんみたいな形になったら強いですよね?
松田:ビックカメラ、ソフマップ連合で、横にラオックスみたいな形ですね。おもしろいですね。
――ヨドバシさんができて、今向こう側に人の流れができつつありますよね。
松田:現在の傾向として、ファミリー層はあちらに行ってますよね。女性とかビギナーとか。
――ソフマップさん+ビックカメラさんという形は、今、検討している段階ですか? 方向性は出ていたりしますか?
松田:今、具体策は検討中の段階です。
――じゃあ、場合によっては、あり得る話なんですね(笑)?
松田:これも私見ですが、“ビックマップ”とかね(笑)。
――ビックマップっていう名前の店舗出したら、ものすごいインパクトじゃないですか!
松田:笑えるけどね。しゃれが効いてるなあ、みたいな。
――ヤマギワさんが建て替えている場所あたりどうですか?
松田:どうでしょう、ねえ(笑)。目線をあわせないでくださいよ。
――みんなあっちの旧Smorker's Styleの方に入居すると思ってるじゃないですか。それでこっちにできるみたいなのがいいのじゃないでしょうか。ぜひ“ビックマップ”をやってくださいよ(笑)。ただ、“牛丼パソコン”とか、“バーガーパソコン”がどうなるのか気になりますね?
松田:あのあたりの製品は共同で企画会議とかしてる可能性が高いんじゃないですかね。
――ビックカメラさんと? ビックカメラさんでバーガーパソコンを売る可能性もあります?
松田:PB・オリジナル商品の共同開発・販売の可能性はあるでしょうね。
――もしくは新ブランドが出てくるとか?
松田:出てくることもあり得ます。ビックカメラさんのお客さんはファミリー層が多いですからね。これも私見ですが、OS付きで、英会話学習向けとか、小学校教育向けとかですね。




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