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【続報】秋葉原再開発事業のカギ“クロスフィールド”とは?


2004年4月21日

エヌ・ティ・ティ都市開発(株)、ダイビル(株)、鹿島建設(株)の3社は20日、都内で記者会見を行ない、秋葉原駅前開発にからむプロジェクトついて正式名称を“秋葉原クロスフィールド”に決定したと発表した。同3社がからむプロジェクトは、駅前に建設中のビル2棟(秋葉原ダイビルと秋葉原UDX)であり、これまで“秋葉原ITセンター”の仮称がつけられていたものだ。

完成予想図
完成予想図

建設中の現場。手前が秋葉原ダイビルで、奥にクレーンが3台見えるところが秋葉原UDX。その向こう側に見えるのは完成が近づいた高層マンション『TOKYO TIMES TOWER』

この日はビルの概要が明らかにされた。JR秋葉原駅に近い秋葉原ダイビルの所有者はダイビル(株)で地上31階、地下2階で述床面積は5万289m2。秋葉原UDXはエヌ・ティ・ティ都市開発と鹿島建設が出資する特定目的会社であるUDXとなっており、地上22階、地下3階で述床面積は16万1676m2。駐車台数は798台(うち都市計画駐車台数500台)となっている。オープンは秋葉原ダイビルが2005年3月、秋葉原UDXが2006年3月となっている。

産官学機能強化の秋葉原ダイビルにはコンベンションホールも

気になる2つのビルの役割だが、秋葉原ダイビル中低層部には産官学連携機能を集約、先端的研究や教育が行なわれる場やベンチャー育成機能を配置、コンベンションホールを設置するとしている。この産官学連携機能について、配布資料には“新産業の創出に資する教育・研究を行なうことを目的とし、大学がさまざまな形態で集積”する大学連携パーク、“高度応用研究を行なう公的研究機関や民間企業の研究所は集積する”産官学連携パークといった文字がちらばっている。これらの機能は、もともとの土地の所有者であった東京都が事業者を募集する際に出した条件のひとつだった。しかし、具体的にはどのようなものが入ってくるのかは明らかにされていない。編集部の質問に対して鹿島建設事業部課長の重松諭氏は「複数の大学の研究室に入ってもらうということは念頭においている。希望としては情報系・デバイス系だ」と話した。また、水面下では産官学の協議会を作り、昨年から会議を行なっているようだ。

秋葉原ダイビルは産学連携機能、情報ネットワーク機能を担う
秋葉原ダイビルは産学連携機能、情報ネットワーク機能を担う

コンベンションホールは2階に設置され、収容人員500名。ここでは学術発表会、シンポジウム、セミナーなどが開催予定となっており、すでにホームページが立ち上がっている。21日現在では準備中のコンテンツも多いが、早くも仮予約が受け付けられているのは驚きだ。16〜30階はオフィスフロアーが計画されていたが、ここには(株)日立製作所が一括入居することが決定しているという。



イベントスペースのある秋葉原UDXビルではAKIBAXが復活か?

一方の秋葉原UDXについては、1〜4階まではIT&集客スペースとされている。ここには飲食店やショールーム、イベントスペース、多機能スタジオなどが用意される。 集客機能の象徴となるのは低層部の中央部分に設置されるイベントスペースだろう。「この部分は山手線と同じ高さに設置されるため、視認性も高くにぎわい感が外部に伝わっていく」と事業者は自信を見せる。また、エヌ・ティ・ティ都市開発の村岸公人氏は「秋葉原ではAKIBAXが開催されていたが、秋葉原の街にとって大事なイベントだった。なんとかAKIBAXができるイベントスペースができないかところを設計の基本と考えていた。建物の内部、まわりのスペースをあわせて7000m2確保できる計画にありAKIBAXはやっていけると思う」と、現在開催中止になっているAKIBAXについての復活をにおわせる発言もでた。飲食店については約30店舗と比較的まとまった数のレストランが入るようだ。

これら2つのビルは遊歩道で接続される。ダイビル取締役の吉村哲氏によると、「秋葉原UDXと秋葉原ダイビルは歩行者デッキでつなぎ、駅前広場から電気街に向けてゆるやかにカーブを描いた歩行者デッキにより、歩行者ネットワークを形成する」と話す。JR秋葉原駅にも直結することで利便性が高まるのではないかと思われたが、これについてはJRとの関係を理由に明言を避けた。なお、現在秋葉原の中央通りはHOTSPOTになっており屋外でも無線LANが利用可能だが、クロスフィールドにおいてもHOTSPOTの設置が計画中だという。


2001年の夏に開催された最後のAKIBAX。今回のクロスフィールド建設開始に伴い、この年が最後となっている

秋葉原駅前開発は、品川や汐留といった地域の開発とは発想が異なる。その点について村岸公人氏は「これから街を創っていこうという他の地域と違い、すでに成熟している市街地のなかでの街づくりという特徴がある。現在秋葉原の持つ知名度、パワー、ポテンシャルを開発に取り込むことで魅力付けができるだろう」と話す。しかしながら都市部ではオフィスの空き室が多いのも事実だ。これについては「個々のビルを見てみると人気のあるビルと人気ないビルの二極化が進んでいる。今回の開発は、類まれな立地にクロスフィールドを設置するので、相乗効果が生まれ差別化ができると考えている」と話した。秋葉原UDXが完成した時点で、このクロスフィールドはグランドオープンを迎えるが、その間、つくばと秋葉原を結ぶ首都圏新都市鉄道(株)のつくばエクスプレスが開業し、ヨドバシカメラも山手線の東側にオープン予定となっている。

ちなみに、21日現在、秋葉原駅前からは完成間近な大きなビルを見ることができる。これは今回のビル2棟とは全く別の建物で地上40階建て高層マンション『TOKYO TIMES TOWER』だ。




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