Akiba2GO!

2005年、世界の秋葉原が変わる!電気街に出現する超高層マンションの実態は?


2003年6月30日

from ASCII24
6月下旬現在、7階付近まで工事が進んでいる秋葉原の『TOKYO TIMES TOWER』

六本木ヒルズやカレッタ汐留などと並び再開発地域として注目を集める秋葉原。2005年3月からITセンタービルが竣工し、2005年9月にはヨドバシカメラが、同じころには常磐新線(つくばエクスプレス)が開通予定。2005年から2006年にかけて世界最大の電気街の様相が一変する。先月からこの一角で、高層マンション『TOKYO TIMES TOWER』の建設がはじまった。17日現在、7階部分まで工事が進んでいるが、完成すると総戸数は319戸の地上40階建て超高層マンションになり、13階にはフィットネススクウェア、31階にはスカイラウンジやゲストルームが設けられる。また、パーソナルITテレビ“エアボード”によってAV機器の操作が可能な物件“S-Style”と呼ばれるソニー(株)とのタイアップ物件もオプションで用意されているのも特徴。携帯電話の2次元バーコードを利用したセキュリティーシステムもウリのひとつだ。

すでに第1期1次の募集が3月1日から行なわれ5月11日に抽選が行なわれた。この時には140戸が販売され、倍率は2.6倍、1期2次には抽選にもれた方を対象に募集が行なわれ、29戸が販売された。千代田区という立地がら、どうしても他の地域よりも割高となってしまう物件であるが、鹿島建設(株)側は「1期で半分を販売できたのはまずまず」と自信を見せている。今回は、『TOKYO TIMES TOWER』の建設を担当する鹿島建設広報室主査の鈴木淳氏と販売代理を行っている三井不動産販売受託営業本部営業グループ主事の守屋信彦氏にお話しをうかがった。

――そもそも、電気街である秋葉原に『TOKYO TIMES TOWER』を建設することになった背景は?

【鈴木】それは東京都からの要請があったからですね。ITセンターのコンペの際に、最初から住機能を盛り込むことが条件に入っていたんです



末広町方面から見たTOKYO TIMES TOWERの完成予想模型(一番手前)
末広町方面から見た『TOKYO TIMES TOWER』の完成予想模型(一番手前)。その向こうに建っているビルはITセンター

岩本町方面から見たモデル。右端に見えるのがヨドバシカメラ。模型のラベルには2005年9月竣工予定で9階建てと書かれている

――他の地域のマンションとの違いはどんなところにあるんでしょうか?

【守屋】そもそも、秋葉原にはあれだけの規模のマンション物件がでたことがないですからね。山手線と総武線がクロスする利便性、それに千代田区というブランドを持つ土地になりますので、そういった意味では他の地域に比べて高い値段になります。最近激戦区となっているのは品川方面の立地なんですが、ポテンシャルのある土地と言えます

――超高層マンションと呼ばれてますが

【守屋】超高層マンションと呼ばれるのは100m以上のものになります。住宅利用だけですと、おそらく都内に20〜30件くらいはあるんじゃないでしょうか?

――TOKYO TIMESTOWERの1期募集は終了したと聞きました

【守屋】はい。2期の1次に関しては6月14日からスタート。7月12日から21日の間は登録受け付け期間となります。2期1次で60〜70戸の販売を予定しています。そのあとは8月下旬くらいから最終募集をかけます

JR東京駅・八重洲口そばに用意されているモデルルーム。駅前看板でも大々的に宣伝されている

――1期で140戸が売れたということですが

【守屋】総戸数の半分なので、出だしはまずまずだと思います。

――好立地ということで価格も気になりますが、一番売れている価格帯はどのへんになるんでしょうか?

【守屋】安い物件ですと50m2くらいの北向きのもの、価格は3000万円台になります。すでに地方に住宅があってセカンドハウスとして購入する人もいますし、場所がら事務所のような形で使う人もいるようです。規約では住宅兼用ならば事務所としての使用も認められているので。

――その価格帯ですと13階くらいまでになりますよね。もっと上の階はどうなんでしょうか?

【守屋】一番高い価格帯だと2億5000万円を超えるようなものもありますが、ボリュームとしては安い物件を買う方が多いです。

――最上階は2階建て構造になってますね

【守屋】最上階には6戸物件があるんですが、そのうち4戸がメゾネットタイプという、階段があって上の階に行けるようになったものになります。実は6戸のうち4戸が売れてしまいました

2LDKで38階のモデル(間仕切りフリー)。価格は1億5000万円

――秋葉原の、しかも最上階を購入されるのは、どんな方なんですか?

【守屋】プライバシーに関わるのであまり詳しくは申し上げられませんが、東京の拠点と考えている方や会社のゲストルームみたいな感じで使いたいという方もいます。購入される方は、サラリーマンとかではなく、当然、会社を経営されている方です。

(編集部 小板謙次)



from ASCII24

――販売されている物件のなかにはソニーとコラボレートした“S-Style”が異色ですよね。ソニー製パソコンはもちろんプロジェクタも設置され、AV機器のオンオフ、ボリューム調整などをエアボードでコントロール可能というものですが…

【鈴木】関心をもつ人は結構多いです。ただ、フルパッケージのオプションということになっていて1200万円の追加が必要ですので、そこで躊躇される方が多いです。例えば、プラズマディスプレーの埋め込みだけ、お風呂の調光ガラスのUMU(ウム)ガラスに投影するシステムだけとか、部分的に欲しいという形が多いんですよ。

リビングルーム。床に埋め込まれた青い光のラインが異色。壁掛けタイプのプラズマディスプレーも見える
エアボードによってAV機器の操作が可能になる予定
プロジェクターは4台設置されている。本体は照明機器と組み合わせたり、テーブルのなかに入っていたり、目立たないよう配慮されている
リビングルームに隣接した部屋にはソニー製のデスクトップパソコン『PCV-MXS7R』が。
プロジェクターの映像は天井やUMUガラスなどに投影される
なんとトイレにもエアボードをかけるフックがついている
東京・八重洲のモデルルームで公開されている“S-Style”の一例

――そもそもソニーと組むようになった経緯は?

【鈴木】企画段階からIT拠点あるいは秋葉原というロケーションを念頭におき、他の都心型タワーマンションと差別化することはできないかといった検討をしておりました。本件の広告代理店の戦略を練っていたところ、ソニーのホームンターテイメント&インテリア空間関連セクションで「ユビキタスを具現化した住空間をどこかで実現したい」といった情報が入り、今回のタイアップとなりました

――現在公開されている展示品と、実際に購入者が入居する時とは製品のラインナップが随分違っていることが予想されますが

【鈴木】そうですね、ですから実際に設置される製品は、その時の最新のものということになります

――『TOKYO TIMES TOWER』には、ほかにも特徴的なシステムが見られますね

【守屋】はい、ひとつはセキュリティーの部分です。最近のマンションはオートロックを採用するところが多いですよね。でも、ロックがかかっているのは大抵が入口の部分だけ。これだと他人が入居者と一緒に入ってしまうと簡単に侵入できてしまうんです。それではセキュリティーが万全じゃないということで、エレベーターでもオートロックをかけるダブルオートロックにしました。しかも入居者の方でも通常の鍵をエレベーターのセンサーにかざさないと階数のボタンが押せないようになってます。

来訪者が分かっている場合は、予めパソコンから来訪者の携帯電話に2次元バーコードを発行。マンションの入口とエレベーターの2ヵ所で認証を行なう

【守屋】一方で来訪者の方は鍵をもっていませんので、通常の場合下で部屋番号を呼び出して上に居住者の方がいれば開けてもらうことができると。しかし、それだけではエレベーターの呼び出しができません。あらかじめ来訪者が分かってる場合には、PCから携帯電話に2次元バーコードを発行し、それで認証をとるような形式にしてあります。これがあると鍵と同じでエレベーターのボタンも押せますし、オートロックも解除できると。その際エレベーターのボタンはその階しか押せません。しかも、エントランス部分とエレベーター部分でその認証を1度使ってしまうと、もう使えなくなってしうまいます。

――ちょっと不便な面もでてきそうですね

【守屋】都心の立地、しかもITセンターが隣にできますと、非常に多くの方が集まることになりますので、セキュリティーについては今まで以上に重要視しています。ただ、その分、若干不便な面がでてくるのは否めませんね。

――ただ、基本的な問題としてパソコンを持っていないと、そのような認証もできないのでは?

【守屋】パソコンを持ってないとダメですね。来訪者の方も携帯を持っていないといけないということになります。あらかじめ来訪者がわかってない場合がありますよね。その場合にはエントランスについては呼び出しをしていただいて、入居者がいれば明けてもらえると。エレベーターのところは、一応誰の来訪者かわかれば管理人が対応します。管理人は24時間常駐してますので、そちらのほうでエレベーターの操作をして該当の階に上げてもらうことになります。

――インターネットに関しては各部屋にFTTHが引かれるということですが、無線LAN対応はどうなんでしょうか?

【鈴木】マンションの共有スペースに“HOT SPOT”ができます

――『TOKYO TIMES TOWER』ができるころになると秋葉原という電気街も一変しますが

【鈴木】秋葉原は再開発地域と既存の地域の面積が同じくらいなんですね。ですから街の半分が最先端のビルですとかIT関連で変化することになります。ITセンターは2棟で就業人口が8000人くらいになると言われています。下の階には店舗が入ってくると思われますので、東側の再開発も含めると多分1日4〜5万くらい、今まで秋葉原を利用してなかった方々の出入りが期待できます。そういった意味では随分違ってくると思います。

(編集部 小板謙次)




[通常ページに戻る]
ASCII24 http://ascii24.com/
Copyright (C)2000-2008 ASCII Corporation. All rights reserved.