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ビル・ゲイツが秋葉原の昌平小学校で講演

Printable Version 2003年2月25日

 マイクロソフトは政府のe-japan構想に賛同し様々な活動を行ってきたが、昨年5月に「ブロードバンドスクール構想」を発表。千代田区が進めるブロードバンドスクール化を支援してきた。25日、その記念イベントとして電気街・秋葉原のパーツ激戦区にほど近い昌平小学校で、ビル・ゲイツ会長の講演が行われた。ビル・ゲイツ氏が秋葉原の、しかも小学校で講演を行うのははじめて。

 まず、講演前にビル・ゲイツ会長は公開授業を見学。ここでは31人の生徒が「日本と関係の深い国々〜自分の選んだ国の人々がどのように生活しているのか調べましょう〜」という課題のもと、コンピュータに向かいインターネット、エンカルタ、資料集などを使って勉強していた。ビル・ゲイツ会長は日本とアメリカの時差を調べる子供や世界遺産を検索する子供など、その様子に頷きながら見入っていた。




ビル・ゲイツ会長
熱心に聞き入る生徒たち
駐日大使のハワード・H・ベーカー氏

 講演会場には昌平小学校と練成中学校の生徒が集合。岡山市立西小学校ともブロードバンドで中継された。
「私が子供だったころは世界は全く違っていた」。壇上に登場したビル・ゲイツ会長のスピーチは昔の自分をふり返る形でスタートした。「ノートパソコンは夢だったし、コンピュータは大きな会社しか使っていなかった。だから、コンピュータとは友達になれないものと思っていたが、一方で常にもっと安く使いやすいものにならないかと考えていた」と回想。アメリカの家庭の約60%、日本の約3分の1にコンピュータが普及していることに触れ、「コンピュータは本当に面白いもの。私は全ての学校・図書館にコンピュータがあればどんなに素晴らしいかと思っている。学校や児童が好きなだけコンピュータを使って馴れ親しんでもらえれば嬉しい」「この学校からはじまって、少しずつ日本中に普及して欲しい。先生や教科書の力を借りながら協力してやっていけば、やがて大きな目標を達成できる」「小さい頃は色んなことに興味があって学びたいと思っても、なかなかうまくいかないことがある。しかし調べる作業が興味を持続させる秘訣」と語った。
 さらに日本とアメリカの経済の悪化とともに「コンピュータに未来がないのか?」との質問を受ける機会が増えたことを挙げ、「コンピュータのチップはどんどん進化し、接続スピードも速くなっている、フラットスクリーンの技術もどんどん進化している。今後はキーボードだけでなくペンや音声を使っての操作が可能になるだろう」と、コンピュータの未来は明るいと述べた。



代表質問する昌平小学校の生徒
岡山とも講演は中継され、Windowsについての質問がされた
壇上でサインするゲイツ会長
生徒たちとの記念撮影

 また、ビル・ゲイツ会長に続いては、駐日大使のハワード・H・ベーカー氏も登場。「デジタル化の進んでいる時代に生活していることは幸せだ。皆さんは今までのどの世代よりも成功するチャンスを持っている人たち」だと励ました。続いて、国立教育政策研究所教育研究情報センター長の清水康敬氏は、 昌平小学校や岡山市立西小学校は非常に進んだ学校で、まだこのような学校は少ない現実について触れ「今から2年間ですべての学校・教室が同校のようになるよう計画している」と話した。

 講演後半には生徒からのQ&Aが行われた。「僕はパソコンが好きで“調べ学習”が好きです。エンカルタをよく使いますが、こんなソフトを作る会社を作ろうと思ったのはどうしてですか?」と6年生の男の子が質問。ビル・ゲイツ会長は「私の小さいころはソフトは個人が使うものじゃなかったし、コンピュータは高価だった。でもソフトが重要だと知っていた。ポール・アレンという友人と一緒に会社を作ったのはラッキーだった。Basicや単純なゲームをするだけのものだけではなく、他の人にも色々なソフトをどんどん作って欲しいと思っていた。これは13歳の時の話」。

 岡山からの質問は「Windowsを使ってますが、これを作ったきっかけを教えてください」というもの。これに対しては「1980年代以前はコンピュータには文章しか表示できなかった。しかも文字の大きさは全部同じ。ところが雑誌とか新聞はいろいろな文字、写真、カラーが掲載されている。そこでコンピュータでもこれができればと思った」と解答した。

 最後に生徒たちからゲイツ会長への花束贈呈や記念撮影が行われ、記念イベントは幕を閉じた。






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