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512bit GPUを搭載する「Matrox Parhelia」がデビュー!クロックはコア200MHz、メモリ250MHz

Printable Version 2002年7月5日

販売中
ペーパー類
「Matrox Parhelia FR」パッケージ。ホワイトボックスにシールが貼られている。同梱する書類はユーザー登録用紙などだけで、マニュアルは今のところない

 先週行われた動作デモ以来、高い注目を集め続けていたMatrox製最新ビデオカード「Matrox Parhelia」がついにデビュー。国内代理店版とバルク版それぞれ少量であるものの、複数ショップ店頭に並んでいる。実売価格は5万6800円〜5万9800円で、どちらも動作クロックはともに、Matroxがバルク版として発表しているコア200MHz/メモリ250MHz(DDR 500MHz)。

 既報のとおり国内代理店版は「Matrox Parhelia FR」(FR:First Releaseとして販売されており、パッケージには、7月下旬が予定される日本語ドライバの完成まで代理店であるインフォマジック(ジャパンマテリアル)の技術サポートがいっさい受けられないとする注意書きを確認可能。また裏面では「自己責任の原則に沿って行動できる人」「冒険を恐れない人」「Matroxのファン」「動作が不安定でも、ドライバのアップデートによってそれが解消されると信じて待てる人」などが対象の製品であり、そうでない人はリテール版を待つよう推奨されているのが印象的だ。



パッケージ表面
裏面の注意事項を読むよう注意しているパッケージ表面のシール。ちなみに読みは“パフィリア”とされているが、英語(米語)読みでは“パヒーリア”に近い発音だ
裏面の注意書き
“人柱”専用品であるとの注意書きが繰り返されている裏面の表記。「添付のドライバでは十分なパフォーマンスが上がらないかもしれない」ともされている
バルク版
ホワイトボックス版とあわせて、バルク版も一部ショップで流通。価格はほとんど変わらない

512bit GPUとDirectX9世代対応がウリ
AGP 8xはもちろんサポート

Parhelia-512
512bit GPU“Parhelia-512”ビデオチップ。全面ヒートスプレッダで覆われている

 そんなMatrox Parheliaが搭載するGPUはMatrox最新にして初のGPUである“Parhelia-512”。型番からもわかるように、世界初の512bitコアインターフェイス(メモリコントローラアレイ)採用GPUだ。GeForce4 TiやRADEON 8500といった256bit GPUと比較すると、劇的に向上したメモリバンド幅が衝撃的。単純な数値上の比較にはなってしまうが、GeForce4 Ti4600が325MHzのDDRで10.4GB/秒のメモリ帯域幅を確保しているのに対し、Matrox Parhelia FRはわずか250MHzのDDRで16GB/秒ものメモリ帯域幅を実現する。



GPUとメモリのレイアウト
メモリインターフェイスが256bit(DDR)化したことで配線が複雑化。このため、8層基板を採用すると同時に、Parhelia-512とメモリチップ間配線の効率化のため、等距離で配されたメモリチップがGPUを囲むようなレイアウトとなっている
3.3ns
VRAMにはInfineon製のDDR SGRAMを128MB搭載。Parhelia-512の発表にあった20GB/秒のメモリ帯域幅を確保するにはスペックの上限である300MHz駆動させる必要がある
型番
カード上にあるナゾの空きパターンに貼られたシール。型番“MGI PH-A128B”からバルク版であることが判断できる。ちなみにリテール版の末尾は“R”となる予定
Matrox Parhelia FR
「Matrox Parhelia FR」。先週出回ったサンプル版とまったく同じ外観だ

 Matrox Parheliaはまた同時に、未だリリースされていない、Microsoftの最新3D API“DirectX9”をサポートする初のビデオカードでもある。DirectX9.0への正式対応をうたうためにはVertex Shader/Pixel Shaderのバージョンはともに2.0のサポートが必要になっており、一方でParhelia-512のPixel ShaderサポートはDirectX8.x世代の1.3に止まっているため、正確には100%のハードウェア対応が行われているわけではないのだが、DirectX9の重要な要求を一部でも満たした製品はMatrox Parheliaがはじめてなのは確か。

 Vertex ShaderユニットはDirectX8.x世代GPUの1から4へと劇的に増加。レンダリングパイプラインの数こそ4で変わりないが、パイプラインあたりのテクスチャユニット処理数もDirectX8.x世代GPUの倍となる4になったため、1クロックあたりのテクセル性能は64と、DirectX8.x世代の2GPUに対して8倍に達している。このほかDirectX9でサポートされる、テクスチャ上の濃淡を立体化(凹凸を付ける)できる“Diplacement Mapping”もサポートする。ちなみにAGPは8xに対応。AGP 8xに対応したGPUはXabreに続いて第2弾となる。



インターフェイス

 出力面では、先の記事で紹介したとおり、RGBのフレームバッファが10bitとなったことで、フルカラー表示で最高約10億色の色表現が可能になった。また同時に、レンダリングした3Dオブジェクトの輪郭のみを抽出して16倍のアンチエイリアスをかけることで、フルスクリーンアンチエイリアスで生じていた“テキストなど、ぼかしたくない部分までぼけてしまう”問題を回避するというMatrox独自のアンチエイリアス機能“FAA-16x”(FAA:Fragment AntiAliasing)も搭載した。



アダプタ&ケーブル類
同梱のアダプタ&ケーブル類

 また、すでにデモされて話題となっている3モニタ出力“TripleHead”をサポート。これも既報どおり、現在のドライバでは一部機能制限があるものの、内蔵2に外付1、合計3つの400MHz駆動RAMDACと、同梱するDVI→D-Sub15ピン変換アダプタ&DVI→デュアルD-Sub15ピン変換ケーブルによって、アナログモニタ×3、もしくはDVI×1/アナログ×2で3モニタ出力を実現可能だ。



将来性には疑問符も、ファンには文句なくオススメ
リテール版を待てない人に最適

パッケージ

 実際の性能については“人柱”たちの報告を待ちたいが、コアクロックが200MHzと低いのがネックとなり、史上最速の座に付くのは難しそう。もちろん、ドライバが整備され、DirectX9がリリースされる頃になれば大きなパフォーマンス向上が見られるだろうが、その頃にはPixel Shader 2.0にハードウェアで対応する製品がNvidiaやATI Technologiesから登場すると思われ、その時に競合製品と3D性能で渡り合えるかはやや疑問が残るところではある。また、機能を取ってみても、FAA-16xのアンチエイリアスが高機能と言えど、実際の3Dゲームでアンチエイリアスを有効にする人は決して多数派でなく、ウリとしてはあまり強くないほか、モニタを3台並列に並べるという環境を個人レベルで実現するのもなかなか難しいところだろう。だがそれでも、2Dの画質と、それ以上に2Dの描画速度に定評があるMatroxが、同社製品としては圧倒的な3D性能を持った製品を投入してきた意義は決して小さくない。新製品が4万円以上で登場するのには慣れている「Millennium」シリーズのユーザーで、いつになるかわからないリテール版を待ちきれないという人たちを中心とした買い換え需要で、しばらくは品薄状態が続きそうな気配だ。



5日現在の価格情報
価格ショップ
Matrox Parhelia FR版
\56,800若松通商LAN/PLAZA
\58,800若松通商エルプラザ
\59,780TWOTOP 秋葉原本店(6日入荷予定、予価)
\59,800OVERTOP(6日入荷予定、予価)
クレバリー1号店
クレバリー2号店
コムサテライト3号店
T-ZONE.AKIBA PLACE
パソコン工房秋葉原店
ぷらっとホーム
BLESS 秋葉原本店
WonderCity
Matrox Parhelia バルク版
\57,800クレバリー1号店
\59,800高速電脳
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(小磯)




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