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【T指令のパーツで遊ぼう!! No.10】お待ちかね、Pentium Dより高性能なCore 2 Duoを試す!(前編)


2006年8月18日

T指令
【T指令プロフィール】小学生の頃から秋葉原に通う。その後は、自作パーツメーカーのサポートや秋葉原のパーツショップを転々とする。最新パーツや珍しいパーツを見ると身体がうずくため、もちろん“Core 2 Duo”も深夜販売でゲットだ

 1993年に“Pentium”が登場してから14年。ついにミドルやハイエンドクラス向けのデスクトップCPUから“Pentium”の名称が消え、“Core 2 Duo”が新たに登場した。“Core 2 Duo”はデュアルコアを搭載し、64bitOSに対応する“EM64T”や省電力機構の“EIST”など”Pentium D”シリーズと同様の機能を搭載している。さらに、消費電力や発熱が下がるなど、いいことづくしのCPUだ。そんな、物欲を激しく刺激する“Core 2 Duo”のベンチ結果を海外ウェブサイトで見るたびに、いじりたくてウズウズしていた。待ちかねていた発売解禁日の8月5日に深夜の秋葉原に出撃して“Core 2 Duo”をゲットしたので、さっそくその性能を試してみよう。



今回の獲物は“Core 2 Duo”だ!

 今回のキモとなるCPUは、“Core 2 Duo”シリーズ中、最もクロックの低い「Core 2 Duo E6300」(クロック1.86GHz/L2キャッシュ2MB)を選択した。当初は、4MBキャッシュを搭載し、オーバークロック耐性が高いと噂される「Core 2 Duo E6600」(クロック2.4GHz/)の購入を検討していたのだが、2万円台半ばというお手ごろな価格となる「Core 2 Duo E6300」の性能のほうが気になり出したからだ。さらに、「Celeron M 430」のような予想外のオーバークロック耐性にもちょっぴり期待してしまう。

「Core 2 Duo E6300」
ついに発売された“Core 2 Duo”。2万円台半ばというお手ごろな価格となる「Core 2 Duo E6300」をチョイス
CPU裏面
CPU裏面。写真左が「Pentium D 945」、写真右が「Core 2 Duo E6300」。同じLGA775なので、ピンとの接触面は同じで、チップの配置が違うだけだ

 次に用意したのはマザーボード。“Core 2 Duo”シリーズのCPU形状は、“Pentium D”シリーズと同じLGA775だが、チップセットやBIOSでの対応が必要なため、インテル最新チップセットの“P965”を搭載したGigabyte製「GA-965P-DS3」をゲットした。ギガビットLANや、Serial ATA II×6と、オンボードの機能はスタンダードな構成だ。検証用なのでこれで十分と考えた私は、珍しくおまけ機能のない製品を選んだ。そして、メモリは【T指令のパーツで遊ぼう!! No.7】の「Core Duo T2300」で、オーバークロック耐性を検証したときに使用したUMAX製メモリをチョイス。ところが、ちょうど同社からDDR2-800(400MHz)動作の「Castor LoDDR2-1G-800」(CL5-5-5)が発売されていたので、こちらを貸してもらった。「Castor LoDDR2-1G-667-R1」と同様の高いオーバークロック耐性を期待したいところだ。 

検証パーツ
今回検証に使用したパーツ。マザーボードは、インテル最新チップセットの“P965”を搭載したGigabyte製「GA-965P-DS3」を使用。ギガビットLANや、Serial ATA II×6と、オンボードの機能はスタンダードな構成だ。

 さっそく、「Core 2 Duo E6300」をマザーボードに取り付けて検証を開始しよう。今回の比較用CPUには、「Core 2 Duo E6300」と同時期に登場し、実売価格も同程度の「Pentium D 945」(クロック3.4GHz/L2キャッシュ2MB×2)をチョイス。「Pentium D 945」は「Pentium D 950」から、複数のOSを同時に実行可能にする仮想化支援技術の“Virtualization Technology”を除いたモデルとなる。また、AMDの「Athlon 64 X2 4800+」(クロック2.4GHz/L2キャッシュ1MB×2)も使用したが、動作クロックは2万円台前半の「Athlon 64 X2 4200+」(クロック2.2GHz/L2キャッシュ512KB×2)に近づけるために、FSB200MHz×11倍の2200MHzで試すことにした。ただし、L2キャッシュの容量が違うので、ベンチ結果は割り引いてほしい。なお、「Core 2 Duo E6300」と「Pentium D 945」のメモリクロックは、条件を合わせるためにDDR2-533(266MHz)動作に設定して計測を行なうことにした。 (次ページに続く)

「Castor LoDDR2-1G-800」
UMAX製メモリ「Castor LoDDR2-1G-800」。せっかくDDR2-800(400MHz)で動作するメモリを貸りたのだが、「Pentium D 945」と条件を合わせるためにDDR2-533(266MHz)動作に設定して計測した
テスト環境(インテル)
CPU インテル「Core 2 Duo E6300」(1.86GHz)
インテル「Pentium D 945」(3.4GHz)
メモリ UMAX「Castor LoDDR2-1G-800」×2
マザーボード Gigabyte「GA-965P-DS3」
ビデオカード 玄人志向「GF73200GT-E128H/EX」(PCI Express x16)
HDD Seagate「ST3160812AS」(160GB SerialATA)
光学ドライブ 東芝「SD-M1612」
電源 ANTEC「TRUEPOWER2.0 550W」
OS Microsoft「Windows XP Professional SP2」
テスト環境(AMD)
CPU AMD「Athlon64 X2 4800+」
メモリ Hynix PC3200 1GB×2
マザーボード ASUSTeK「A8N-SLI PREMIUM」
その他 インテルのテスト環境と同じ


定番の「Superπ」と3D関連のベンチで性能を比較!

 手始めに「Superπ」の104万桁演算を実行する。環境が多少違うが、モバイル用CPUの「Core Duo T2300」(クロック1.66GHz/L2キャッシュ2MB)では“37秒”だった。“Core 2 Duo”では、さらに高速となっているのを期待したいところだ。

 さて、気になる初ベンチの結果であるが……“29秒”と、「Superπ」104万桁の壁として存在していた“30秒”をあっさりと超えてしまった!

「Superπ」104万桁グラフ
「Superπ」104万桁演算の結果。「Pentium D 945」と「Athlon 64 X2 4800+」(2.2GHz動作)より10秒も計算が速い

 次は、3D関連のベンチとして「3D Mark 06」と「3D Mark 05」を実行。さらに、マルチスレッドには対応していないが、ゲームの「DOOM3」を使用してFPSを計測して行こう。3D関連の性能は、比較的AMD製CPUのほうが高くなる傾向があるが、果たしてどうなるだろうか。

 待望のベンチ結果は「3D Mark 05」のスコアが“4010”で、「3D Mark 06」が“2131”となった。「こんなモン?」とスコアだけを見るとちょっとインパクトに欠ける。「Pentium D 945」の結果が「3D Mark 05」で“4304”なので、「Pentium D 945」の方がスコアは“300”ほど上になる。だが、「3D Mark 06」での結果は、ほとんど差がなかった。しかし、クロック3.4GHzの「Pentium D 945」と1.86GHzの「Core 2 Duo E6300」では、クロックの差が1540MHzもあるので、ほとんど同じスコアになるとは凄い。“Core 2 Duo”の深夜販売時に、T-ZONE PC DIY SHOPに現れた、神様“インテラマーノ ノブーヒコ”こと、インテルのエンジニア天野伸彦氏が言っていた通り、“Core 2 Duo”が周波数だけではない時代の幕開けとなることは確実だ。

3D Markのベンチ結果
3D Markのベンチ結果グラフを見ると、クロックを2.2GHzに設定した「Athlon 64 X2 4800+」との結果にも大差ないのがわかる。価格が「Core 2 Duo E6300」より5000円ほど高くなる「Core 2 Duo E6400」(クロック2.13GHz/L2キャッシュ2MB)なら、「Athlon 64 X2 4200+」を超えると思われる
「DOOM3」のFPS
続けて「DOOM3」のFPSを計測してみると、「Core 2 Duo E6300」が、ほかのCPUより微妙に勝った。「コレなら自宅のゲーム専用PCにも使える!」とうれしさのあまり踊り出しそうになった

動画と音楽ファイルのエンコードで性能チェック!

 今度は、マルチスレッドに対応している「Windows Media Encoder 9」と「iTunes 6」を使用して映像と音楽ファイルのエンコード時間を計測した。エンコードに使用した映像ファイルは、1280×720ドット(2分11秒)のファイルをDVD品質の640×480ドットに変換。音楽ファイルは、予めHDD上に作成した23分(5曲)のWAVEファイルをMP3(ビットレート192kbps)に変換する時間を計測した。(次ページに続く)

「Windows Media Encoder 9」
「Windows Media Encoder 9」で、640×480ドットのDVD品質に設定。フレームレートは29.97FPS、オーディオは320kbpsに設定してエンコード開始
「Windows Media Encoder 9」グラフ
「Windows Media Encoder 9」による動画ファイルのエンコード時間
「iTunes 6」グラフ
「iTunes 6」によるWAVEファイルのエンコード時間
ダントツに速いわけではないが、クロック比で考えると高速だといえる。とくに、MP3への変換ではクロック3.4GHzの「Pentium D 945」と比べて1秒しか違わない結果だ


果たして“TDP65W”の効果はどのくらい? 消費電力と発熱量をチェック!

 “Core 2 Duo”シリーズは“TDP”といわれる、マイクロプロセッサの設計予測上の最大放熱量が“Pentium D”シリーズに比べ大幅に下がっている。その結果、消費電力と発熱量が、どのくらい低下するのか期待が膨らむ。ちなみに「Pentium D 945」のTDPは95Wなので、「Core 2 Duo E6300」との差は30Wになる。
 さっそく、定番アイテムのワットチェッカーを使ってアイドル時と高負荷時を計測しよう。CPU負荷が0%時をアイドル時として、高負荷時は、マルチスレッドに対応しているMP3エンコーダ「午後のこ〜だ」の“耐久テスト10分”を実行中に計測する。また、アイドル時に各CPUの省電力機能が効いてクロックを落とさないようにBIOSの設定を変更した。さらに、CPU負荷が100%の時に各マザーボード付属のユーティリティを使ってCPU温度もチェックする。従来のPCUに比べてかなり発熱が低いといわれる“Core 2 Duo”だけに、どこまで下がるか、消費電力とCPU温度の結果に胸が高鳴ってくる。

「CPU-Z」
「CPU-Z」による「Core 2 Duo E6300」のステータス
省電力機能が有効
CPUの省電力機能が有効だと、負荷がない場合に倍率が下がり動作クロックを落とす。負荷がかかると、一瞬で定格の動作クロックに戻る
消費電力グラフ
消費電力グラフ。ワットチェッカーを使ってアイドル時と高負荷時を計測した
発熱グラフ
発熱量グラフ。CPU負荷が100%の時に各マザーボード付属のユーティリティを使ってCPU温度をチェック

 結果は私の期待通り、「Pentium D 945」に比べアイドル時で35W下がり、高負荷時では76Wも消費電力に差がでた。「Pentium Dは大食漢だな〜」としみじみ思う。また、「Athlon 64 X2 4800+」(2.2GHz動作)と比較しても、高負荷時は「Core 2 Duo E6300」の方が低い消費電力になった。そして、気になるCPU温度もTDPが下がった分、確実に低くなっている。「ファンレスも可能か?」とちょっとニヤける。

Core 2 Duoはオススメか?

 ここまでのベンチ結果と消費電力を見ると“Core 2 Duo”は性能、消費電力、発熱量のバランスがよいと感じる。例えば「Core 2 Duo E6300」を使って、“Pentium D”シリーズと同じ性能でファンレスの低消費電力マシンも簡単に作れる。さらに、高性能のビデオカードを組み合わせれば、最新の3Dゲームも満足できる環境でプレーできるといえる。また、“Core 2 Duo”シリーズが動作するマザーボードには、1万円以下の製品や従来のAGPが使用できる製品なども登場しているので、コストパフォーマンスも抜群によい。「AMDさん、CPUの価格下げないと対抗できないよ!」と元ショップ店員としてモノ申す。 私は永らくAMD派だったのだが、“Core 2 Duo”ならメインPCやゲーム専用PCを“Core 2 Duo”に変えてもよいと思っている。「Athlon 64 X2 4800+の嫁ぎ先は決定済み」とまたもや物欲という名の病気が発症中だ。

●中間報告:性能、コスト、インテルCPUとは思えない低消費電力で大満足。あとはオーバークロック性能次第か?

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(T指令)




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