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【オーバークロック研究室】PowerLeap製PL-iP3/Tを使ってCeleron-1AGHzを動作させてみる

Printable Version 2002年1月23日

●Celeron-1AGHzについて

Tualatinコア版Celeron-1AGHz
Tualatinコア版Celeron-1AGHz

 今回は前編で予告したとおり、CPUをPentiumIII-S-1.13GHzからCeleron-1AGHzに変更して、どの程度のパフォーマンスを示すのかオーバークロック動作を含めてテストしてみた。既にご存知の通りCeleron-1AGHzは、これまでのCoppermineコアを廃してTualatinコアとなり、FSB設定クロック100MHzの10倍速で動作するプロセッサだ。同時に2次キャッシュメモリは従来の128KBから256KBにアップし、あたかもPentiumIIIの生まれ変わり?とも思えるスペックで登場してきた。ちなみに上位クロック製品として動作倍率の異なる1.10AGHz、1.2GHz、1.3GHzが存在している。4年前、CeleronはMendocino版コアを搭載した時点で2次キャッシュが盛り込まれコストパフォーマンスに優れたプロセッサと話題を呼んだ。当時、300MHzで動作するCeleronは、旧コア版とMendocinoコア版の製品が併売され、後者はCeleron-300AMHzとして区別された。このCeleron-300AMHzは登場以来、オーバークロック耐性がとても優れているとささやかれ、FSB設定クロックを操作して450MHzオーバーで動作させるオーバークロッカーが続出した。なかには空冷600MHzで安定動作させるツワモノも現れるなど、Celeron-300AMHzの爆発的な人気は印象深い。そんな過去の背景があって今回のCeleron-1AGHzがCeleron-300AMHzの再来となるのか、気になる読者も多いことだろう。果たしてCeleron-1AGHzは、かつてのCeleron-300AMHzのように遊べるCPUなのだろうか。



●コア電圧の謎

 Celeron-1AGHzのレポートをお伝えする前に、前編で遭遇した謎の現象について述べておこう。それは買ってきたままのPL-iP3/Tでは、PentiumIII-S-1.13GHzの規定コア電圧が得られず、オーバークロック動作を望むとなると厳しい条件となっていた点だ。では、なぜ規定コア電圧が得られなかったのだろうか。前編を執筆後、この謎について調べてみた。
 まず、PL-iP3/Tのコア電圧回路は、L6911EというチップがCPUの持つVIDコードに従ってコア電圧を制御する仕組みであると前編で説明した。もう少し詳しく説明すると、このVIDコードはTualatin版コアのPentiumIII-S-1.13GHzやCeleron-1AGHzの場合、VID25mV、VID3、VID2、VID1、VID0と呼ばれる5本のピンで構成(Coppermineコア版CPUはVID25mVを除いた4本)されており"0"か"1"かの2進数でコード化されている。そしてメーカーはそのCPUに適したコア電圧に対する一つのVIDコードを1.050Vから1.825Vの間で0.025Vステップ32通りの中からCPUに与えているわけだ。

【表1】Tualatinコア版CPUのVIDコード対出力コア電圧表

VID25mV VID3 VID2 VID1 VID0 Vcc CORE(V)
0 0 1 0 0 1.050
1 0 1 0 0 1.075
0 0 0 1 1 1.100
1 0 0 1 1 1.125
0 0 0 1 0 1.150
1 0 0 1 0 1.175
0 0 0 0 1 1.200
1 0 0 0 1 1.225
0 0 0 0 0 1.250
1 0 0 0 0 1.275
0 1 1 1 1 1.300
1 1 1 1 1 1.325
0 1 1 1 0 1.350
1 1 1 1 0 1.375
0 1 1 0 1 1.400
1 1 1 0 1 1.425
0 1 1 0 0 1.450
1 1 1 0 0 1.475
0 1 0 1 1 1.500
1 1 0 1 1 1.525
0 1 0 1 0 1.550
1 1 0 1 0 1.575
0 1 0 0 1 1.600
1 1 0 0 1 1.625
0 1 0 0 0 1.650
1 1 0 0 0 1.675
0 0 1 1 1 1.700
1 0 1 1 1 1.725
0 0 1 1 0 1.750
1 0 1 1 0 1.775
0 0 1 0 1 1.800
1 0 1 0 1 1.825

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