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【アキバ・キーマンインタビュー No.6】人気メイドの“イヌ発電”さんが店長になって、新店「グレースコート」が17日にオープン!


2006年6月15日

左から店長の“イヌ発電”さん、副店長の“モエギ”さん、オーナー

 カフェだけでなく、マッサージ、美容室とメイドショップが氾濫するなか、オーナーや店長、副店長がすべてメイドという本格的なアミューズメントカフェが17日(土)にオープンする。しかも店長は「アキバでいちばん人気がある」といわれる“イヌ発電”さんだけに、注目度も高い。シスターをテーマにした今回の新店「グレースコート」のこと、メイドカフェのこと、そしてアキバについて店長になるイヌ発電さんが、オーナー、副店長と一緒に語ってくれた。



今あるメイド喫茶で黒字なのは本当に数店舗

――さっそくですが、いつ店長さんにというお話があったんですか?
【店長】 そうですね、5月頃からですね。それからとんとん拍子で話が進んで。
【副店長】 成り行きがおもしろいですよね。
――どういう経緯だったんですか?
【オーナー】 最初に働いていたお店がみんな一緒だったんです。その後、私は秋葉原を離れていました。
――では先輩という形ですか?
【オーナー】 いや、ふたり(店長、副店長)が先輩です(笑)。イヌ発電さんがお店をやりたいけれども、なかなかオーナーが見つからないと聞いて、軽い気持ちでじゃあみんなでやろうかって。「ちょっとおもしろいね」みたいな話になって。でもそれから決まるまでは、いろいろとすごく大変でしたね。
――もともとお店をやりたいという話は、オーナーにされていたんですか?
【店長】 ちょっと前に話をしていて、なんかやりたいなあって。前のお店もとりあえず区切りをつけて辞めてたから。漠然とやりたいなあと思っていました。
――前のお店を辞められたのはどういう理由だったんですか?
【店長】 もうそろそろいい加減、年齢的にもやばいし、あとメイドがいっぱい増えてしまって、そろそろ世代交代かなっていう感じもあったんですよ。現場に出るのは最後にしようって。
――前のお店にはどれくらいいたんですか?
【店長】 約1年ですね。
【オーナー】 オーナー側と働いている側の意見がぴったり合うっていうのは難しいんですよ。
――今あるメイド喫茶とかもあんまりうまくいってないんですか?
【オーナー】 なかなか難しいんじゃないですかね。きちんとできているところは少ないと思います。
――数がこれだけあるのにですか?
【オーナー】 黒字なのは本当に数店舗です。
――オーナーさんも元メイドさんですよね?
【オーナー】 はい。1年以上はなんだかんだやっていましたね。
――それが初めてのメイド?
【オーナー】 そうです。衝撃を受けました(笑)。こんな世界があるのかと思って。私は別に時給はいくらでもよかったので、最後の方はもう趣味の延長みたいな感じでやっていたんです。
――なんでメイドをやったんですか?
【オーナー】 一番最初に行ったメイド喫茶で、そこに居た女の子があまりにも二次元の世界からそのまま出てきたような感じで、別世界を見てしまった(笑)。
【副店長】 アニメから出てきたみたいな。
――それで自分もちょっと働いてみようかなと?
【オーナー】 そうです。
――じゃあそのメイドをやっていた1年間は、かなり衝撃的でした?
【オーナー】 そうですね。ただ私は全くアキバ受けしないんですよ(笑)。私のお客さんって女の子が多くて。
――男性にすごく好かれそうに見えますけど?
【オーナー】 私はもう秋葉原では全くダメ(苦笑)。
【副店長】 私もギャルだギャルだと言われました。全然ギャルじゃないのに。
――普通と感覚が違うってことですかね。
【副店長】 そう。どっちかっていうと私なんか怖がられますね。

イヌ発電さん人気の秘密は?

イヌ発電さん

――イヌ発電さんは何でそんなに知られた存在なんですか?
【店長】 名前が変だから、名前だけがすごく出ちゃうんですよ。ウェイトレスの名前だったら、例えばかなちゃんとか、えりなちゃんとかが普通じゃないですか。
――でも人気ありますよね?
【店長】 ちゃんと仕事をすればついてくるものなんですよ。基礎をちゃんとしないのに人気だけ取ろうっていうのは違うかなと思います。
――でも人気を取ろうって、メイドさんなら思いますよね?
【店長】 私は人気を取ろうとか思わなかったですね。だから仕事をちゃんとすればいいかなって。
――ちゃんとっていうのは?
【店長】 グラスの置き方とか、本当に基礎の基礎をやることですね。
――グラスの置き方とかってあるんですか?
【店長】 ガシャーンって置かないで、小指をクッションにしてとか。グラスもベターっと触ると、中の温度が温まってしまうじゃないですか。だから下を持つとグラスの中の水が温まらないとか。
――それって教えるんですか?
【副店長】 うちは教えますね、全部。でも普通のメイド喫茶とかは、そういうの全く教えないんですよ。基本ですけどね。あと、お客さんにもタメ口だとか。「あー、うん」とか、「そうなのー」とか言ったりして。
――どうして、その辺を徹底させようと思ったのですか?
【副店長】 私たちは飲食店の経験があるので、それで知っているだけなんです。
――ちなみに、飲食店っていうのは?
【副店長】 普通にウェイトレスです。
――普通のウェイトレスをやっている時にそういうことは教わるんですか?
【副店長】 教わりますね。
【店長】 いきなりかわいい服を着たいから来るという感じの人が多いので、基礎を教える人がだれもいないんですよ、メイド喫茶って。グラスの置き方とか、水の置き方とか全然教えられないのに、忙しい時にポーンと入れられて。
【副店長】 お冷やのおかわりも、「水飲みます?」って言って持って来るんですよ。
【店長】 「お冷やのおかわりいかがですか?」って言わないと。ザバザバーって水を入れてみたりね。
――友達みたいですね。
【副店長】 そうですね。仲のいい先輩・後輩みたいな感じで。
――店ではそれもOKってことなんですよね?
【店長】 それをコンセプトにしているお店さんは否定しないですよ。もちろんコンセプトでやっているというのは、それはすごいと思います。
【副店長】 でも、メイドさんなのにそれは……とも思いますね。なおかつご主人様って呼んでいるのに、なんで「水飲む?」なの!? と思いますね。
――「ご主人様」って呼んでるだけになっちゃいますね。
【副店長】 言ってるだけですね。中身がないというのが多いと思います。(次ページへ続く)





新店のシスターカフェ「グレースコート」は基礎をしっかり

――今回の新店、グレースコートはどういうお店になりますか?
【全員】 基礎をしっかりですね。
【店長】 基礎ができていればいいんですよ。
――サービスを徹底させるってことですか?
【オーナー】 そうですね。
【副店長】 ダウンサービスも、やっていたのは最初私たちだけだったんですよ。
【店長】 そうですね。メイド喫茶でやっていたのは、私たちが最初なんですよ。ひざをついてっていうのは。店側から強制されたわけではなく、やった方がいいかなって自然に。
――いつ頃ですか?
【店長】 初期の時代からですね。私たちがやり始めて、それからマネをしてくれる女の子とか、お店とかが増えたんです。わりと元祖なことをやってますよ。
【オーナー】 メイドで有名になる人っていうのは、実はアイドル系でキャピキャピしてて、16、17みたいな感じじゃなくて、基本がしっかりしていて、お客さんの心をつかむのがうまいんです。
【店長】 現に私も顔では全然若い子には勝てないし、タレントさんのようなかわいい子には絶対かなわない。ですから、お客さんに愛情を持って接するっていうのが、私がここまでなんとかやってこれた理由じゃないかなって思います。
――この間撮影したカメラマンさんも、そういう気配りが感じられると言っていましたよ。
【副店長】 店長は腰が低すぎるって、逆に私に怒られるくらいですよ、(笑)。
【オーナー】 店の方が、アキバ系の客にはこれぐらいしてやったら喜ぶだろうみたいな感じなんですよね。
【副店長】 お客さんをばかにしているよね。
【オーナー】 露出のある格好をさせれば、お客さんが喜んで来るだろうっていう、そういうのが伝わりますよね。
――実際、そういうのでお客さんは喜んで来ていますか?
【オーナー】 もうそういう時代は終わったんじゃないですかね。
――最近、メイド喫茶の状況は変わっていますか?
【店長】 変わっていますね。メイドだったら来るだろうっていうお店はつぶれます。
【オーナー】 食事がレトルトだったりとかね。
――今度のお店はレトルトじゃない?
【店長】 手作りに変えます。ソースも。



アキバ系にはやはり甘いものが人気

――やっぱり甘いものって需要が高いんですか?
【店長】 高いですね。アキバ系の人って甘いものが大好きなんですよ。普通の一般男性から比べるとかなり食べますね。
【副店長】 メイド喫茶に入って、男の人ってこんなにパフェ食べるんだって、初めて知ってびっくりした(笑)。
【店長】 飲み物も甘い方が好まれるんですよ。
【副店長】 ガムシロも、ポーションあるじゃないですか。それを10個とか、バーッて入れて混ぜて。本当ですよ。こういう細長いタイプのやつだと5本とか。エスプレッソに砂糖ダダーって入れたり。
【店長】 ココアも甘いのにもかかわらず、砂糖をさらに5本投入っていうお客さんもいます。初めはネタでやってるのかなと思ったんですけれども、本気でした(笑)。リピーターのお客さんも「あ、僕シュガー5本で」って言うので、「はい分かりました」って、5本持って行ってさしあげます。
【オーナー】 お客さんもかわいらしいですよ。そういうのを覚えてもらうとうれしいんすね。「僕は5本だから」って。
【副店長】 それで、5本そえられてたりすると、それだけでお客さん喜んでくださいますよね。女の子もそれを覚えるために頭を使わなきゃいけないし。いつもアイスコーヒーの方に、「今日もアイスコーヒーでよろしいですか?」と言うと、「そうです」とか。「今日は寒いですけれども、ホットの方がよろしいですか?」と言うと喜んでいただけますね。
――それはちゃんと覚えているお客さんに?
【副店長】 もちろん顔とか覚えてるお客さんです。
【店長】 前に来た人にも「お久しぶりです」とか、「先週は〜」とか言うと、「先週1回しか来てないのに覚えててくれてるんだ〜」って、ますますお客さんにも喜んでいただけます。私たちもちゃんと覚えようという意識があるんで、できるる限り一見さんでも、常連さんでも平等に接客したいと思っています。
――覚えることによってお客さんに喜んでもらえることがうれしいですか?
【店長】 私は、仕事と言ったらおかしいかもしれませんが、自然に頭に入ってきます。ああ、この人、前に来たなって。この人前に何頼んだなって。
【副店長】 でも、お客さんが喜ぶと自分もうれしいし、そうすると働くこと自体が楽しくなってくるんですよ。
【店長】 そうですね。仕事とか言ってますけど、やってるうちに覚えますね。ただドリンクを運ぶだけでなくて、プラスアルファのものが欲しいですね。



オーナー、店長、副店長全員がメイド

――今回、イヌ発電さんにお店をやってもらおうと思った一番の理由は?
【オーナー】 やっぱり私が知っているメイドさんの中で、一番しっかりしているというか、逆にこのメンバーとだったら一緒にやりたいっていうのがあったんですよね。だから他のオープニングメンバーで入る子達も、もう3年ぐらい知っていて、店を辞めた後も仲良かったりとか、みんなでやっぱりなんかやりたいねって。なかなかメイドの給料を貯めて、自分だけで店を出すとかは、無理というか、すごく難しいので。
――元メイドのオーナーに、現メイドの店長、副店長って、そういう店は今までないですよね?
【オーナー】 ないですね。形としては、うちはすごく珍しい、異色ですね。
【副店長】 ここの話があるちょっと前に、私もメイドを辞めて普通の飲食店で働いていて。でも、やっぱりこっちの世界の方が面白いんですよね。お客さんと接するのも、ただ飲み物を運ぶとかじゃなくて、普通の喫茶店とか飲食でも、会話しようと思えばできますけれども、秋葉原並みにちょっとプラスアルファの会話をしようって思っているところはないんですよ。そういうところもおもしろいし。で、戻って来たいな、でもどうしようかなって気持ちもあって。で、「一緒にお店やらない?」って店長に話を持ちかけた時に……。
【店長】 ちょうど電話が来て「ごめん、1回切るねー」って、ブチっと切ったらオーナーからで。お店をやる話がちょうど来て、そこで話がまとまって。それで副店長にすぐ連絡して、「こういう話があるけど、どう?」って。
――すごい偶然ですね。
【店長】 すごい偶然なんですよ。その30分の間に全部が決まってしまったんですよ。
【副店長】 めちゃくちゃ偶然。
――店長と副店長との会話では根拠もなく、ただやりたいねと?
【副店長】 そう、ただ一緒にやりたいねって。彼女とだったら、一緒にやりたいって思ったんですね、他の誰でもなく。彼女より仲のいいメイドさんっていっぱいいるんですけれども、やっぱり一緒に仕事としてやるんだったら、彼女がいいかなって。
――それはなんでですか?
【副店長】 やっぱり秋葉原で一番のメイドだと思いますよ。一緒に仕事をする面では一番だと思います。
【店長】 私も逆に彼女を信頼していて、前の店でもその前の店でも一緒なんです。馬が合うというか、気が合う。
【副店長】 誕生日も一緒なんですよ、2月5日で。お母さんが看護婦っていうのも一緒。犬が好きっていうのも一緒なんですよ。
【店長】 全部一緒なんですよね。彼女が副店長だったらと思って、選びました。
――普通、でも男性スタッフも入りますよね。店長なり、オーナーなりで。
【オーナー】 でもそうなると、後々うまくいかないのが目に見えているんですよ。全く秋葉原を知らない人だけでもだめだし、逆に趣味程度に考えている人でもだめだし、うまくバランスが取れる人じゃないと難しいと思います。
【店長・副店長】 楽しいだけじゃだめですね。
――すごいですよね、それだけみんなからナンバー1だって言われるのは?


【店長】 困っちゃいますね、普通にやっていただけなんですけれども……。
――何がそんなにナンバー1なんですかね?
【副店長】 秋葉原の人に押されている面もあると思います。他の女の子にはないものを持っているなっていうのを感じますね。一緒に働くと分かるんですけれども。
――秋葉原で働いているパーツショップの方からも「メイドならイヌ発電さんがいい」とか言われますよ。僕もイメージとして、いわゆるかわいいイメージを持っていて……(笑)。
【店長】 みなさん初めに名前だけ聞いて、会いに来てくれて、「イヌ発電さんいますか〜?」って。「私です」って言うと、「えっ!」て言われるんですよ(笑)。「あっちの子じゃないの? 何でこの人なの、間違ってる?」って。「すいません、私です」って(笑)。
――通ったり、接していると良さが分かったりするんですかね?
【副店長】 見えてきますね。
――なんか分かる気がします。気遣いがあるし、お客さんをいじるのもうまいな〜と思いましたよ。
【店長】 短時間の間にお客さんをどれだけ喜ばせるかっていうのが、自分の中で最重要なんですよ。
――それが接客のプロなんですかね?
【店長】 別に意識はしていないですけど、自然に自分の中で出てくるんですよ。空気を読むというか、お客さんのにおいを感じるというか。
――元々サービス業なんですか?
【店長】 元々サービス業です。一番最初はホテルからなんですよ、就職したときは。仲居さんというか。その後に辞めて学校行ったり、別の仕事をしたりして。それで3年前に秋葉原にたどり着いたんですよ(笑)。
――将来、何になりたいとかってありましたか?
【店長】 特になかったです(笑)。接客は向いているので、いずれはそういうお店を持ちたいとは思っていましたね。(次ページへ続く)





かわいらしさを残したシスターの衣装

――今回のお店はなんでシスターなんですか?
【副店長】 コンセプトを練って欲しいとオーナーから言われて、それで店長からも……。
【店長】 私が浮かばない、浮かばないって、副店長に丸投げしちゃったんです。
【副店長】 私がまとめるよって言って、5つくらい案を出して。その中で、萌えがあって、なおかつ従順なイメージがないといけないって。メイドさんも従順じゃないですか。そうすると巫女かシスターかなって。でも巫女はもうあるんですよ。それじゃあ2番手になっちゃう。それでシスターしかないなあって。でもキリスト教ではないんですよ、崇める神は別に用意してあるんです。教会とシスターをテーマにしたカフェ。もちろん、実際の宗教団体とは関係ないので(笑)。
【オーナー】 私たちがやるとして、ピンクのメイド服とか、あまりにもキャピキャピしたのはやりたくなくて。やっぱりお客さんも基本はちゃんとしているのを望んでいるので、あんまりフリフリな服よりも、黒とか紺とかの制服がいいかなと。
――今回の衣装はオリジナルですか?
【副店長】 オリジナルです。
――デザインは誰が?
【副店長】 副店長の私が。
――このデザインはどういうイメージですか?
【副店長】 シスターっぽさを残しつつ、フリルをつけてかわいらしさを出しつつ、なおかつスカートはちゃんと短めで。
――デザインはわりと簡単でした?
【副店長】 簡単じゃなかったです。すごく大変でしたよ。思いっきり制服ぽくすると、シスターっぽくなくなってしまったりするんで。
――制服っぽくなく、シスターっぽくしようと?
【副店長】 そうなんですよ。でもキリスト教のシスターが着ているような服のままだと、萌えはないじゃないですか。そこにうまくかわいらしさを入れて、どうやってシスターぽさを残すかっていうのがすごく難しかったです。
――まだ関係者しか見ていない?
【副店長】 この間秋葉原でチラシ配りをしたんですよ。「すごくかわいいいね」とか、「目立つね」とか言ってもらえました。



メイドはお客さんを気にする余裕があるくらいの人数を置く

――今まであるメイド喫茶とはちょっと違う感じになりそうですね?
【店長】 ちょっとどころか、はっきり違いを出したいですね。
――手ごたえはありそうですね?
【副店長】 もちろん。
【オーナー】 これでうまくいかなければメイド喫茶は終わり、この業界も……くらいの心意気ですね(笑)。
【副店長】 今、メイドが下火になってきてるっていわれていますけれども、オーナーが言うにはそれはやり方が悪いだけで、下火になってきているわけじゃないって。
――メイドに対するこだわりってありますか?
【副店長】 洋服もやっぱりそうですし、女の子として生まれたなら、かわいい格好が出来て、なおかつちゃんとした接客が出来ればベストだと思うんですよ。やっぱりどこにでもあるようなシャツに、黒いパンツはいて接客するよりも、自分自身が楽しいっていう気持ちが湧いてくるし。
【オーナー】 変わりますよ。スイッチ入ります(笑)。
【店長】 私もバニーガールをやっていた時期があったんですけれども、やっぱりアキバでこういう服を着て、きちんとしたことをやってみたいなと思いますね。
【副店長】 非現実を味わいたいっていうのがあるんですよ。やっぱりお客さんもそうだと思うんですよ。自分も。女の子は服を着るとスイッチ入りますよね。
【オーナー】 ナースとか、スチュワーデスとかとはまた違う。一般のコスプレとはまた違う。

――新しいお店のスタッフは全部決まりました?
【副店長】 まだ募集しています。
――何人くらいいますか?
【副店長】 17、18人くらいですね。
――オープンスタッフはそれくらいですか?
【副店長】 もうちょっと増やしたい。
【店長】 20人くらいにはしたいです。
――20人は多い方ですよね?
【副店長】 多いと思いますよ。
【店長】 営業時間が長いんですよ。それと、いろいろとバラエティー豊かな女の子をこちらも求めています。ちょっと個性的な子がいれば積極的に採用したいと思います。
【オーナー】 お店を回すだけだったら、メイドさんってだいたい3、4人いればいいと思うんです。でも、メイド喫茶にせっかく来て、「女の子3、4人なの?」っていうのが一般の人の正直な感想だと思うんです。だから、だれか1人はお客さんを気にかけていられるくらいの余裕がほしい。
――1人余ってるくらいのイメージですね?
【オーナー】 その1人分の人件費を削るよりも、余裕を持たせたいんですよ。
――でも、人件費は削りたいところですよね?
【オーナー】 そうですね。自分が働いているときですと、暇な時は1人、2人の時もありましたね。
【副店長】 で、お客さんが増えて、満席になっちゃってどうしようみたいな。
【オーナー】 もう飲み物出てくるのに30分くらいかかったりとかね。
【副店長】 パフェ1時間待ちとか(笑)。
――スタッフはいい人が取れそうですか?
【副店長】 面接の時にうちはこれくらい厳しいですよって言ってます。入ってからこんな厳しいって知りませんでしたって言われても困るから。
【店長】 ちゃんと説明はしていますし、それでもついていきたいっていう子しか採らないようにしています。
――給料は普通のウェイトレスと比べてどうですか?
【オーナー】 最初は安いですね、めちゃめちゃ安いです。
【店長】 ただうちは能力給をプラスしていきますので、やれる子にはどんどんプラスしていきます。
――朝5時までやってるのは珍しくないですか?
【店長】 あまりないですね。居酒屋さんくらい。
――なんで朝5時までやるんですか?
【店長】 夜も楽しんで欲しいからです。
【オーナー】 秋葉原って夜になると、全部お店が閉まって行く場所がない。夜もお客さんに楽しんでほしい。
【店長】 夜もどこか行きたいんだけど、新宿じゃない、アキバで夜を過ごしたいっていう時に、「メイドさん、シスターを見ながら朝まで飲むか、食べるか」みたいな感じですね。
【オーナー】 お客さん同士で顔なじみで仲良くなる人もいるし。そういうのが毎週楽しみでっていう人も結構多い。
――昔の飲み屋みたいなノリですね?
【副店長】 そうですね、そこに非現実が加わっている感じだと思います。
【オーナー】 あと、ドンペリはピンクまで置きます。
【副店長】 ドンペリコールもホストクラブなんかと一緒だと、お客さんも嫌がるじゃないですか。それでなおかつシスターっていうのを壊さないように、あ、そこ、ドンペリ入れたんだって。


【オーナー】 1人のためにシスター全員が集まって、これだけ注目されるのってすごいことなんだというのを味わっていただきたい。
【店長】 お金をただその都度パッと使っていただくのではないようにしたいです。
――オープニングの17日、土曜日の11時。すごく楽しみですね。面白い店になりそうですね。
【店長】 あんまりここで全部言ってしまうと楽しみがなくなってしまうので(笑)。ぜひ、楽しんでいただきたいです。
【副店長】 もっといろいろと考えています!
【オーナー】 アキバの人からすればネタ的にもすごく面白いと思います。このオーナーでこの店長たちだったら、どんな店になるんだろうみたいな感じで。
【副店長】 元メイドだっていうのはみんな知っているので。あいつがオーナーかみたいな感じで(笑)。
――オーナーがお店に出ることもあります?
【オーナー】 ちゃっかり出ようかなと思ってます。本名でもある“ナオ”で。あの人オーナーだよみたいな(笑)。隠し玉みたいな子もいますので、ぜひ来てほしい。私もそうなんですけどね(笑)。(次ページへ続く)





イヌ発電さんの1日店長は3時間待ちの大反響

――イヌ発電さんは大久保のお店で、先日一日店長やられたんですよね?
【店長】 一日店長やってきました。あれはネタだったんですよ。最大で180分待ちになって驚きました。
――今回のお店とは全く関係ないんですか?
【店長】 関係ないですね。
【副店長】 ノリだったんだよね。
【店長】 私が一日店長やりたいやりたいって言って、モエギもついて来いよって言って、「じゃあ、やるやるー」みたいな。もう1人女の子にもおいでよって。
――お客さんすごかったみたいですね?
【店長】 あれはすごかったです。ネタが大好きなんですよ。アキバのお客さんとか、メイド喫茶ファンの人って。ネタとか面白いことを待っていますよね。それを率先して出来るのは「私しかいない!」って、心のどこかにありますね。
――元祖になろうっていうのはあるんですか?
【店長】 ありますね、なんかおもしろいことをやりたくて。でも、人に迷惑のかかる元祖になってはいけないんですよ。みんなが楽しいネタだったら、どれだけやってもいいと思いますし、人に迷惑をかけない程度に楽しくやりたいです。そうすればライターさんたちのネタにもなるし、アキバのファンたちも楽しめるし、自分たちも楽しめる。すごくいいじゃないですか、楽しいづくしで。



アキバの人たちが私の心の中のマイスイートダーリンとハニー

――アキバの人たちをすごく好きですよね?
【店長】 大好きです。アキバの人たちが私の心の中のマイスイートダーリンとハニー。それくらい大好きなんですよ。
【副店長】 脳内彼氏がいっぱいいるんですよ(笑)。
――アキバの人の何がそんなに好きなんですか?
【店長】 アキバの人たちは、そうですね、優しいところが好きですね。
【副店長】 純粋なんですよ。
【店長】 アキバの人たちはどこか自分の居場所を求めていると思うんですよ、きっと。あと買い物!!
――それでアキバに来ている?
【店長】 そう思います。気持ちが優しくて純粋ですね。
――どういう話で盛り上がりますか?
【店長】 だいたい今までは、アニメとかゲームとかフィギアとかが多かったです。お客さんの趣味を私たちも否定しないので、そこでわかってくれるんだなって。
――具体的な内容まで話したりするんですか?
【店長】 しますね。
――イヌ発電さんは結構詳しいですよね?
【店長】 詳しいですね、そこそこに。でもフィギュアの話にしても、私は自分が純粋に好きでコレクションをしているんだったらかまわないと思うんですよ。お客さんも、あーここに来れば認めてくれるんだなって。結局、私も3年前から秋葉原に居ついちゃってますしね(笑)。

プロフィール
プロフィール:イヌ発電(イヌ・はつでん) ××年2月5日生まれ。前々々職天使様、前々職妖精様、前職地球のカス。現在はシスターをコンセプトにしたカフェ「グレースコート」の店長に

「グレースコート」 会員制度あり。年会費5000円で、そのお客さんに限り、ボトルキープのサービスや、お酒を飲めない人には缶で茶葉のキープ。月に1回シスターからの手紙が来る。画像はオープン前で内装工事中のもの

グレースコート
営業時間 11:00〜23:00(月〜木、日)、〜翌5:00(金土祝)
住所 千代田区神田須田町2-19-33千代田ケーワンビル1階・B1階
秋葉原駅徒歩3分。「肉の万世秋葉原本店」の近く。
TEL 03-5298-5947

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【取材協力】

(大森徹哉)




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