2001年8月4日
【買う買う団員プロフィール】
遠藤諭
月刊アスキー編集長にして、元祖買う買う団の団長らしい。趣味は、アジアの電脳街めぐりとカレー。なお、「買う買う団」の語源は、この春,大学に進学した姪がまだ小学生だった頃(いまから10年以上前)、デパートなどに出かけたおり「あれも欲しい」、「これも欲しい」と母親の袖を引っ張のを、義理の姉が「また、買う買うカラスが出たねぇ」とたしなめていたことに由来するという(本人談)。
6月末、北京で、厦門厦新電子股(※1)有限公司製の「Amoisonic Kitty 8298」という携帯電話を買った。
初めて上海と北京を訪問したのだが、何といってもインパクトがあったのは、世界一の普及台数といわれる携帯電話。いまも毎月400万台ずつ増加しているというのが凄い。新聞記事などに1億台などと書かれているのを見かけるが、売り切りの端末にプリペイドのSIMカードを入れて使っている人もかなりの数になり、本当の利用者数はつかめない。
普及率ということになると、たしかに中国の13億人の人口のうちの10%くらいになるかもしれない。最近の普及率トップ5は、スェーデン、韓国、日本、シンガポール、米国だそうだ。しかし、上海などの都市部では、も諸外国に迫る数字になっている。とにかく、みんなどこでも携帯で喋りまくっている。
※1 股 正しくは“イ”(にんべん)に“分”という字。以下同
中国人ほど携帯電話が好きな人種はいないかもしれない
上海と北京のパソコン/インターネット事情は、月刊アスキーの2001年9月号(8月18日発売号)と10月号で掲載する予定。その9月号でもちょっぴり紹介してしまったのだが、最近の私の自慢の買い物が、その中国の携帯電話、厦門厦新電子股有限公司製の「Amoisonic Kitty 8298」というわけだ。
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側面にも「Amoisonic」のロゴが入るなどデザインされている |
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背面は、「GSM」ロゴもあるが電池ブタの中央の縦溝に色気を感じる |
中国の携帯電話というと、誰しもがどんなんですか? という風に覗き込んでくるのだが、実は、見た目は日本や北欧製の携帯電話とほとんど変らない。Amoisonic Kitty 8298は、そんな中では、どこか「中国らしさ」を残しながら、「Kitty」という名前のとおり「女子向け」というコンセプトを明確に打ち出した商品。本体色も、私が買った「ロマンチックなパウダーホワイト」のほか、「情熱のイエロー」、「純粋なブルー」(広告文句より)の3色が用意されている。また、バックライトも「アンバー(琥珀)」、「ブルー」、「パープル」から選べる。天安門にほど近くの北京の繁華街は王府井の携帯電話ショップにして購入したのだが、下の写真は、その数軒隣の「王府井女子百貨」。
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「王府井女子百貨」。なんともいい響きの名前です。入りたい |
Amoisonic Kitty 8298は、いわゆる“GSM900/1800MHz”方式の携帯電話だ。GSM端末のよいところは、なんといっても香港や台湾などのアジア地域やヨーロッパで広く使えること。私もALCATELのEasydbやMotorolaのStarTac、同TimePort(Tri-Bandのワールドワイド仕様)、EricssonのR380sc、先日、香港でMotorola International 3300など、何台か購入して、毎年、2、3回は足を運ぶ香港や台湾でフル活用しているという按配だが、Kitty 8298も同じように使える端末。中国でもプリペイドのSIMカードを街で売っている。私が買ったチャイナ・モバイルのものは、アクチベートとチャージが別になっていたのだが、1度、電話番号をもらえばずっと使えるらしい(台湾や香港のものは使わずに6ヵ月とかすると切れてしまう)。
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チャイナ・モバイルのSIMカードを入れた |
見た目はゴロンとしているが、本体サイズは、110×47×19mm、重量が98gとコンパクト。なぜか、私は大きな携帯電話しか持ってないのでこの中国製が最小となる(Motorola International 3300は、いわゆるBrickタイプで、現役で使えるGSM機ながらペットボトルくらいの大きさがある)。
通話時間は100〜240分、待ち受け時間は40〜80時間。SMS(ショートメッセージ)などのGSM機では標準的な機能をサポートしており、英文は最新のT9コード入力(英単語辞書を使った効率的な入力)、中国語はピンインと筆画という入力が可能。ベル音/着メロは32種類あり、編集も可能。待ちうけ画面も6種類、電話帳200件、アラーム、カレンダー、電卓、メモ、世界時計、陰陽暦などの機能がある。GSM機としては、WAP対応でもなく、GPRS(パケット)対応でもなく、オーソドックスな内容だが、ユーザーは、SMSまで使えれば十分なようだ。
今回の中国訪問で一緒に歩いてくれたBさんによると、中国メーカーの携帯は、どこも売れずに困っているらしいのだが、特徴はゲームがいっぱい入っているなど、小細工が効いているところとか(さすが、C級ゲームの本場)。私のKitty 8298は、「推箱子」(倉庫番)など3種類のゲームしか入っていなかったが、なんとスクリーンセイバーが入っていた。
「ラインアート」と「時計」は、よいのだが3つ目のスクリーンセイバーは謎だ。タヌキのような猫のようなイタチのような動物が主人公で、ときどき「Hello」などと手を上げる。それだけかと思っていると、なわとびをしたり、釣りをしたり、寝たり、チョウチョを追ったり、毛糸玉で遊んだり、なかなか芸が細かい。というか、その前に液晶表示でスクリーンセイバーは意味なしなんですけど……。
本体の可愛さもさることながら、このあたりの第3世代携帯などどこ吹く風といった趣の小ざかしい機能が楽しい(同社は、サイトを見ると2.4世代までの携帯は発売している)。
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ピンインの文字入力画面 |
Windows標準の「ラインアート」を思わせるスクリーンセイバー(!) |
これもちょっぴり懐かしいお時間の表示が少しずつ移動するスクリーンセイバー |
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これがナゾの3つ目のスクリーンセイバー |
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ナゾといえば本体上部のコメカミ部にあるナゾの穴。スピーカーでもなくストラップ穴でもない |
ちなみに、見た目は日本や北欧製の携帯電話とほとんど変らないと書いたが、こんな携帯電話もある(右写真=熊猫 GM718)。デザインは、ERICSSONのT28とかT29のそれを継承している。ほかにも、NOKIAの8210のようなデザインのものもあったが、仕事を急いでいたため購入できず。
実は、中国には携帯電話メーカーが17社もひしめいている。それもそのはず、外国メーカーも中国で生産しているのだから、中国メーカーに作れないはずがない。今月の米『Forbs』誌の表紙を社長が飾っている中国の急成長家電メーカー「Haier」、パソコンでも大手の「TCL」、テレビなどの輸出で注目される「康佳」など。それにしても、この熊猫を買い逃して、かなりの勢いで悔しがっている私である。
ところで、携帯電話といえば、2001年7月、「Akiba2GO!」の姉妹サイト「携帯24」主催で、「携帯24香港ツアー」というのが行われた。
このツアー、「GSM携帯を購入しに行こう!」というのが、その主たるコンセプト。私も、やはりというか当然というかスタッフというか、自腹なのだが、これに参加。さっきちょっと触れたMotorola International 3300を買ったしだい(しかも3台。でもって、いま英国から新品も輸入中)。これについては、いろいろと話が長くなりそうなので、またの機会にするが、GSMの世界は本当に楽しい。それが分かる香港携帯ツアーのレポートは、携帯24にアップされているのでご覧あれ。
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