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帰ってきた!「買う買う団」
久々のヒット!新型ザウルスはこんなにスゴいぞ!!

Printable Version 2001年1月9日

筆者:小林Q

買う買う団員プロフィール
小林 久
イタリア人になるのを夢見るASCII Digital Buyerの編集者。昨年、取材でイタリア大使館を訪れた際に“NHKイタリア語講座”のダリオさんと写真を撮ったのが自慢だとか。趣味は囲碁。そのマニアぶりは「梅沢由香里の対局囲碁 平成棋院III」のレビューからうかがい知れるので参照してほしい。ちなみに、旧DOS/V ISSUE時代はPDAを主に担当していた。デザインうんぬんではなく、実用性の高いモノに弱い。



キーボードのポチポチがたまらないんです

 この年末にザウルスの新モデル「MI-E1」を買った。発売は約半月前の12月15日だが、発売前から予約分だけで、その週のトップを獲得したという人気製品。聞くところによると、従来モデルの1年分を1週間で売り切ったとか。社内での関心も高く、デスクの佐久間が、発売と同時に真っ先に購入してきた。ここで紹介するには、ちょっとミーハー過ぎるアイテムのような気もするが、「鉄は熱いうちに打て!」、「物欲記事は醒める前に書け!」というわけで、この記事を書き始めた。

 MI-E1を選んだ理由。それは“キーボード”に尽きる。本体の下半分が「シャキ〜ン」とスライドして出現する、あのポチポチはやはりポイントが高い。個人的にこの手のギミックには弱く、それだけでグラグラ来てしまうのだが、5万円を切る実売価格とヨドバシオンラインストアの13%ポイント還元の力に圧倒されて思わず衝動買いしてしまった。

キーボード
MI-E1のチャームポイントはやっぱりキーボード。ぷちぷちとしたキーの感触といいシャキーンとスライドするカバーといい、まさにマニアのアイテムという感じ

 キーボードのプチプチとした触感は非常に良好で、しかも十分な間隔が空いているため打ち間違いが少ない。親指タイプでも入力は快適そのもので、“be all thumb”(不器用)なんていう言葉はどこ吹く風だ。しかも、キー配列は、慣れ親しんだ「QWERTY配列」(普通のキーボードと同じ)。サイズに制限のあるPDAは、キー数が少なかったりして(PactyやGeFortのCUTKeyとか)、習得に時間がかかるが、このMI-E1のキーボードなら、買って1時間もすれば、メールでもメモでもバリバリと打ち込める。もちろん手書き認識よりダンゼン正確だし、そこらのPC初心者に負けないぐらいの速度で入力できる自信はある。

 とにかくポケットから取り出して、ポキポキやれば立ちながらでも文字が打ててしまうため、アキバで見つけた製品の価格を店頭で打ち込んだり、取材の帰り道にその内容をまとめたりと、仕事/趣味を問わずかなりスマートな情報管理ができてしまう。打ち込んだデータは「P-in Comp@ct」なんかを使って直にメール送信してしまえばいい(TypeIIのCFスロットを装備しているのもMI-E1の特徴だ!)。机や椅子が必要な従来のキーボードや、どうしても認識に失敗することのある手書き入力に比べてかなり快適。MI-E1の登場で、思ったことをその場でテキスト化するという目標にまた一歩近づけた気がする。



縦型でも使いやすい純国産PDA

本体
縦型のザウルスは2機種目。私は紐を首につけて運んでいます

 ミレニアムザウルスの縦型ボディが、昔からのザウルスユーザーの目にどう映るかは不明だが、MI-E1に限って言えば、持ちやすく見やすく、大きなメリットを感じる。ブラウザは横向き表示なので少々使いづらいが(解像度の関係で、しょうがないだろう)、アプリケーションごとに縦向き/横向きがバラバラだった「ザウルス アイゲッティ MI-P10」に比べると、インターフェイスはかなり洗練されてきた。ザウルスと言うと、価格が高くて(しかも値引きしない)、電子手帳文化から生き残った几帳面なビジネスマンのステイタス。そのぶん、インターフェイスがシンプルなPalmなどに比べて、高いリテラシーを要求するデバイスという印象を持ってきた。しかし、今回のMI-E1はワンプッシュで、メールの送受信ができるボタンの装備など、使いやすさが前面に押し出されている点がいい。しかも、MPEG4動画の再生機能やMP3ファイルの再生機能を標準で装備していて、ビデオから取り込んだ動画をMPEG4化するビデオレコーダなども別売で用意している(私は買っていないが、おもしろそうだ。ビデオに接続しておくとインターネット経由でザウルスから録画予約もできるらしい)。



ブラウザ
ブラウザと“フォトメモリー”は横向きで使う。縦で使ってきて、これらを起動した時だけ横向きで使うのはやはり面倒だ。あと、十時ボタンが中央にデザインされているため、横向き時に十時ボタンを使おうとすると片手で本体をしっかり固定できなくなるのも気になる
ボタン
ワンプッシュでメールの送受信ができるボタン(左端)をはじめ、ボタンそのものの使い勝手はいい
TypeIIスロットとSDカードスロット

 本体には、CF TypeIIのカードスロットに加えて、SDカードスロットも搭載されており、MPEG動画やMP3ファイルの保存先として利用できる(個人的に必要性はあまり感じないのだが……むしろ、スマートメディアを採用しているインターネットビューカムと連携できないのが疑問)。聞くところによると、この年末年始SDカードが売り切れた量販店が続出したという。携帯プレーヤや携帯電話機など、搭載デバイスの増えてきたSDカードだが、これもザウルス効果の一端かもしれない。



ヘッドホン装着
こうやって使う人がいるのかもしれない
首から下げる
ただし、ネックストラップを使って首から下げると、ヘッドホン端子が下を向いてしまうのは注意が必要だ

各所に見えるシャープの気合

見やすい半透過型液晶

 もちろんインターネット関連の機能も、JavaScriptやフレーム表示に対応した高機能なブラウザや振り分け機能搭載のメーラなど、非常に充実している。電子辞書や経路探索ソフトといったビジネス系のソフトは未搭載だが、インターネット自体が巨大なデータベースなのだから、MI-E1のブラウザと(お世辞ではなく)見やすく高解像度な「半透過型液晶」があれば十分だろう。実際、64kbpsデータ通信に対応したP-in Comp@ctを使用すれば、通信機能内蔵端末と同等の使い勝手。PHSの接続状況も改善されており、車での移動中でも、地下鉄のホームでも、快適に「モバイル」できる。バッテリも、10分程度の通信を1日に4〜5回行って3日程度使えたので、差し当たっての不満はない。

 MI-E1は、小型化と機能の豊富さにかけては右に出るもののいない日本企業の誇りをかけて作られたPDAだ。「どんなにSimpleで使いやすくても、デバイス自体の機能が低ければダメなんじゃない!?」という挑戦状を、このところ歩が悪かった舶来のPDAに対して、叩きつけているように見えなくもない。個人的には、この高機能と'99年登場の「ザウルス アイゲッティ」以来培ってきた、コンテンツビューアとしての性格をさらに印象付けるために、いまでも個々には存在するサービスを連携させてほしい。たとえば、シャープスペースタウンで10秒ぐらいのテレビドラマ/映画の予告編をダウンロードできるようにして、iEPGでザウルスから録画予約したり、チケット購入できるといった全体的な連携ができればおもしろいだろう。シャープ以外の企業も加わって、こういったサービスを充実させていってほしいと思う。



お熱を上げている図
お熱を上げている図

 なお、先日、新宿西口の某量販店に足を運んだら、姉妹機の「MI-C1」が、MI-E1と同じ4万9800円で売られていた(定価8万8000円)。MI-C1はMI-E1よりさらに薄くて、ボイスメモなどMI-E1にはない機能を装備している。スロットがTypeIのため、P-in Comp@ctが差さらない点(ケーブルでPHSをつなぐか、TypeIインターフェイス搭載の電話機パルディオ611Sなどを使用する)を除けば十分な性能。MI-E1との相乗効果でこちらも欲しくなってきた。
 ……そんなこんなで、久々のヒットとなった純国産のPDAに、現在お熱を上げている私である。



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