2000年11月24日
つくばから秋葉原までの新路線が開通する
JR秋葉原駅周辺の空き地には、JRの高架を挟んで東口に広がる交通広場一帯と西口に広がる交通広場や駐車場がある。西口交通広場はAKIBAXや25日から開催されるCUSTOM PC WORLDなど様々なイベントが開催されている場所だが、いつの間にか反対の東口交通方面で大きな工事が始まっているのだ。そこにたっている大きな看板によると、なんと常磐新線なる路線が開設されるらしい。ルートは、「つくば」から始まり常磐線が通っている守谷、東武野田線の流山新市街地(予定)、武蔵野線の南流山、北千住、南千住、元浅草を経て秋葉原に至るという具合(駅名は一部仮名)。事業主体は首都圏新都市鉄道(株)となっており、その概要はホームページにも掲載されている。それによると秋葉原からつくば間を約45分で運行する予定だという。ただし、開通は平成17年とまだまだ先だ。
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JR秋葉原駅隣接広場の工事現場にたてられた大きな看板。つくばと秋葉原を結ぶ常磐新線が平成17年に開通予定だ |
秋葉原に新たな情報発信スペースが!
一方で、この常磐新線開通にあわせたアキバの再開発計画も動き出しそうな気配である。今月中旬、(株)三菱総合研究所が事務局となって発表した「アキバ・デジタル・ショーケース民間研究会提案書」はそのいい例だろう。
同提案書は産業振興ビジョンや秋葉原地区街づくりガイドラインに関連する東京都の動きを受け、秋葉原に関心の高い通信事業者や地元企業、ゼネコンなど30社で構成される研究会が秋葉原に求められる戦略的機能を官民一緒になって高めていこうというもの。展示会・イベント等による情報発信をはじめ、社会人の再教育の場の提供、メーカーのPRスペース設置などが盛り込まれている。東京都サイドが3月にガイドラインの最終報告を出すことになっているので、今のところ、いつ、どのような形で始動していくのかは不明だが(株)三菱総合研究所の都市社会システム部研究員の小野由理さんは
「これから日本に進出して新しくモノを売っていこうという企業さんにとって、自分の会社や商品をプロモートしていくことはとても難しいことですよね。そんな企業さんに場所を提供してあげることができる。あとIT関連の方々に話を聞きますと、今一番足りないのは人材だという声が大きいんですが、人を育てることを真剣に考えて社会人の再教育ができる場所にもしていきたい。ただ単に技術を教えるのではなく、大学レベルの教育をしていくというようなことも考えられます」
と話す。
秋葉原駅周辺地域は大きく都所有のものと鉄道公団用地に分かれている。プロジェクトの対象となるのは、当然、都有地。つまり現在のイベントスペースと駅前駐車場のある地域などになる。確かに、現在の広場はイベントの度にテント小屋ができたりと一種お祭り感はあるのだが、出展者にとっては使い勝手の良いものではないのも確か。幕張メッセやビックサイトのような大会場ではなく、もう少し規模の小さなイベントが開ける常設の都市型施設が欲しいという声もある。
パソコンをはじめ情報家電の取り扱いでは、東京都下や地方の量販店の勢いが激しい近年だが、それでも秋葉原は電気街の象徴であることに変わりはない。世界から見ると特殊な注目を集める地域でもある。ただし、せっかくの知名度もそれだけに終わってしまっているのではないかという気もする。
「秋葉原という地域は名前の割には情報発信力は弱いですよね。このプロジェクトで秋葉原がITの拠点として育っていき、交流ができる場所になってほしい」
と小野さんが話すように、注目を受ける場所としてだけでなく、積極的に世界に働きかけていけば、もっと違った秋葉原になっていくかも知れない。
【取材協力】
(小板)
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