静音電源がオウルテックから新発売!Super Silencer(スーパーサイレンサー)シリーズの特徴を徹底解説
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2003年8月7日
オウルテックかATX電源「Super Silencer(スーパーサイレンサー)シリーズ」が新たに発売された。Super Silencerシリーズは、台湾Seasonic社製静音仕様のATX電源で300W、350W、400W、460Wの4タイプが用意されている。個々の出力許容電流値などのスペックは【表1】に書き出した。なお、全タイプがPentium4-3.06GHzおよびAthlon XP 3000+を用いたATXシステムに対応しており、加えて以下の特徴を備えている。
| 製品名 |
製品番号 |
最高出力 |
+3.3V |
+5V |
+12V |
-12V |
+5VSB |
| Super Silencer 300W |
SS300AGX |
340W |
28A |
30A |
18A |
0.8A |
2A |
| 180W(40A)MAX. |
| Super Silencer 350W |
SS350AGX |
390W |
28A |
30A |
19A |
0.8A |
2A |
| 180W MAX. |
| Super Silencer 400W |
SS400AGX |
450W |
28A |
30A |
22A |
0.8A |
2A |
| 180W MAX. |
| Super Silencer 460W |
SS460AGX |
520W |
28A |
30A |
25A |
0.8A |
2A |
| 180W MAX. |
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●“Forward Converter”
“フォワードコンバーター”は、中型以上のスイッチング電源に採用される。フォワードコンバーター回路は、従来のコンバーター回路に比較してより信頼性が高く小型軽量でありながら後述の“Super Hight Efficiency”にも関連する「高効率化」が可能な回路である。
●“Super Hight Efficiency”
Super SilencerシリーズのATX電源は“フォワードコンバーター回路”や“力率改善回路”を採用するなど徹底的に「効率」に重点を置いて設計されている。その結果、市場製品の平均値が68%の効率に対してSuper SilencerシリーズのATX電源では80%と高い効率を実現した。一例として、図(a)で示すように効率80%のSuper Silencerと効率68%の電源を比較してみる。ともに300Wの出力を得るために必要とする入力電力を計算すると効率80%のSuper Silencerは375Wで前者は441Wとなる。この前者と後者の差は消費電力の差であるとともに熱損失(熱損失=入力電力−出力電力)の差でもある。つまり「効率が高い電源」は、結果的に消費電力が少なく、自らの発熱も少ない電源と言えるのだ。
●“Active PFC(Power Factor Correction)”
PFCとは、Power Factor Correctionの略で「力率改善回路」を言う。さらにActive PFCとは、電源に入ってきた電力をより効率的に使用できる機能で、PFC非搭載電源の力率が約60%前後に対してActivePFC電源の力率は95%以上に達するという。
力率(cosφ)は、実効電力(P)÷皮相電力(VI)で求められる。つまり、与えられた交流電圧と電流の位相差を小さくして、いかに最大限のパワーを得られるかが力率改善のカギとなる。これらは、電源回路の(コンデンサ・インプット型整流方式などの)回路構成に左右され、無視すれば大きな位相差が発生して入力電力の多くが無駄になり非効率な電源になってしまう。これを地球的規模で考えると余計な「発電」を余儀なくされる訳で、力率の改善は環境保護にもつながると考えられている。現在、ヨーロッパ等の環境基準に非常に厳しい環境先進国では、電気機器の力率の規制が定められており、個人向けPC用電源と言えども高効率のActivePFC電源でないと環境基準に適合しないと言われている。ちなみにSuper SilencerシリーズのATX電源は、力率99%を実現しており環境保全に対して積極的に貢献している電源装置なのだ。
●“Free input”
Super SilencerシリーズのATX電源では、従来の電源ユニットで常識的に組み込まれていた「入力電圧切り替えスイッチ」が消えた。これは、日本向け廉価品によくあるAC100Vに固定された電源と異なり、フルレンジでAC100V〜AC240Vまでの入力電圧をサポートしたことを意味している。つまり、AC100V〜AC240Vの範囲なら、何ボルトであっても出力電圧には影響を及ばさない仕様だ。通常、国内で使用する場合は、さほど気にする必要は無いかも知れないが、海外赴任などでPCを持ち出すとなるとコンセント形状だけに注意すれば良いだろう。
●“Dr.Cable”
PCケースのサイズや配線状況によってはケーブル類が障壁になって空気の流れ(エアーフロー)が滞る場合も考えられる。そうなるとPC内部の温度上昇に拍車がかかり、安定動作に支障をきたしても不思議ではない。そこでSuper Silencerシリーズでは、製品にケーブルマネージメントキットを付属させた。キットの内容は、スプリットチューブ、結束バンド、ケーブルホルダーに加えてSerial ATA用電源ケーブルで構成されている。これらのキットパーツを駆使すれば電源コード類を束ねたり、結束ケーブルを通気路から避けた場所に固定できるなど確実なエアーフローが実現可能だ。なお、Serial ATA用電源ケーブルは、最近普及傾向にあるSerial ATAインターフェースを持つHDDへ電源を供給するためのコネクターセットである。これが付属することで、Serial ATAをサポートした電源ユニットと言える訳だ。また、Serial ATA接続のHDDを導入することで幅広のフラットケーブルを省略できることから、エアーフロー改善にも貢献するだろう。
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Super Silencerシリーズの付属品。“Dr.Cable”と呼ばれるケーブルマネージメントキットがその主役で、PC内部の配線を束ねたり固定したりするのに重宝 |
●“Smart & Silent Fan control(S2FC)”
一般の他の静音仕様とは異なり、電源内部の温度と電源に接続された負荷の容量に応じてファンの回転数を最低1200rpmから最大3800rpmまで可変させるようになっている。例えば、比較的負荷が軽い省力パソコンと最速CPUを搭載したPCとでは電源に対する負担が違ってくる。S2FCを搭載するSuper SilencerシリーズのATX電源では、同じセンサー温度であっても、軽い負荷のPCに比較して重い負荷のPCほどファン回転数が高くなるよう自動的にセットされる機能を持っている。また、ファンが発生するノイズ量についてもリニアな特性を避けて一定の負荷を越えたあたりから徐々にノイズレベルが上昇していくカーブ特性を持たせている。
●“Soft-Mounting Rubber Cushion Fan”
Super Silencerシリーズでは、電源ユニット内部に固定されている冷却ファンをラバーマウントすることでファンモーターの振動ノイズを抑え、さらに静音化を実現した。また、冷却ファン自体の寿命アップにも効果的だ。
■まとめ
“Forward Converter”と“Active PFC(Power Factor Correction)”を駆使して
“Super Hight Efficiency”を実現し、徹底的に高効率化を狙った製品と言って良いだろう。一方で、“Smart & Silent Fan control(S2FC)”と“Soft-Mounting Rubber Cushion Fan”による独自の静音化と“Dr.Cable”の最適化から得られる間接的静音化によってよりいっそう静かになったSuper Silencer電源を試してみるのも悪くは無いだろう。
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